大学入学共通テスト 2022年(令和4年) 本試 数学Ⅱ 第3問 解説
(1)
公式
の3つあったけど、今回は
式Aに
を代入すると
となる。
解答ア:2, イ:1
式B,式Cを①に代入すると、
より、方程式
ができる。
解答ウ:8, エ:2
この式を因数分解すると
となるから、①'の方程式の解は
である。
解答オ:-, カ:1, キ:2
(2)
以下では、
であるような
単位円で考えると、
図Aより
であることが分かる。
解答ク:2, ケ:3
また、
だ。
解答コ:3, サ:5, シ:7
これを図Aに書き込むと、図Bができる。
図Bより、
であることが分かる。
解答ス:3
アドバイス
ここでは誤解のないように図で説明した。
一方で、共通テストは時間との戦いでもあるから 手間のかかる図は描きたくない。
である。
これがちゃんと理解できていれば、図Bを考える必要はなくて
なので
である
と考えてOKだ。
(3)
いま、
だけど、これを2倍角の公式(式A)に代入すると、
より
となる。
解答セ:-, ソ:7, タ:8
これをもう一度2倍角の公式(式A)に代入すると
とかける。
これを計算して、
解答チ:1, ツ:7, テ:3, ト:2
ここで、式Dの3辺を
となるけど、これを図で表すと図Cの緑の範囲だ。
また、チツテトより
よって、
解答ナ:4
この
で
なので、
図Dの緑の範囲は、ナで求めた
なので、
図Dのように、第4象限にあって
であることが分かる。
ここで、
なので、
なので、
よって、式Eは
とかける。
この式の3辺を
である。
解答ニ:8
アドバイス
上の解を見て、「あれ?式Dは?」って思う人がいるかも知れない。
確かに
式Fを求めた作業を振り返ってみる。
式Dを式D'に変形して、図Cの緑の範囲をつくった。
これとオレンジの範囲の重なる部分を求めて、図Dの緑の範囲とした。
この緑の範囲の中で、式Fをつくった。
つまり、式Fは式Dの範囲に含まれる。
なので、式Fを求めた後に もう一度 式Dとの共通部分を考える必要はない。