大学入学共通テスト 2022年(令和4年) 本試 数学ⅡB 第2問 [1] 解説
(1)
なので、全体としては右上がりのグラフになるから、選択肢の
③④⑤
は不適。
正解は、⓪①②のどれかだ。
さらに、
となる。
なので、
より
である。
式Aより、
以上より、
⓪①②のうち、グラフの傾きが
①
が正解である。
解答ア:1
⓪①②のうち、グラフの傾きが
⓪
が正解である。
解答イ:0
(2)
(1)で考えたように、
全体として右上がり
傾きが
ただし、オレンジの線と緑の線は含まない。
よって、
ウは極小値(緑の点の
エは極大値(オレンジの点の
である。
図Aより、
極小値は
解答ウ:3
極大値は
解答エ:2
である。
エの別解
三次関数は、極大値をとる点と極小値をとる点の中点(図Aのオレンジの点と緑の点の中点)について点対称である。
オレンジの点の
黒い点に関してグラフは点対称なので、
黒い点とオレンジの直線の距離
といえる。
黒い点の
図Bより、オレンジの直線の
である。
解答エ:2
説明は長かったけれど、これに気がつけば エは一瞬で求められる。
次に、
と、
なので、
赤い点の
このうち、緑の点の
だと分かっている。
これを問題文のマスに合う形に変形すると、
となる。
解答ク:2
から
より
という方程式ができる。
この方程式の解が
よって、式Cは
と因数分解できるはず。
この式Dを展開すると、式Cになるはず。
全部展開するのは面倒なので、定数項だけ計算しよう。
式Dの定数項を展開すると、
これが式Cの定数項と等しいので、
これを計算して、
解答オ:-, カ:2, キ:2
(3)
ここで、
なので、グラフは
で交わる。
これに、(1)(2)で考えたグラフの概形を合わせると、図Cのようになる。
また、
なので、
アドバイス
本当は
図Cから、
方程式
なので、異なる実数解の個数
以上より、
であることが分かる。
解答ケ:1, コ:4 (順不同)