大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 追試 数学Ⅱ 第4問 解説
(1)
とかける。
解答ア:2, イ:4
ここで、グラフの移動や拡大・縮小について復習しておこう。
復習
平行移動
→グラフは
→グラフは
対称移動
→グラフは
→グラフは
拡大
→グラフは
→グラフは
縮小
→グラフは
→グラフは
復習の「拡大」と「縮小」は同じことを言いかえているだけなので、片方憶えておけば大丈夫。
アイより、
のグラフの代わりに
を変形した
のグラフを考える。
式B'は、
という作業をした結果と考える。
これを図Bのグラフで表すと、復習より、
Step1
図Bより、正しいグラフは、選択肢の
④
であることが分かる。
解答ウ:4
別解
上の解説ではグラフをちゃんと描いたけど、選択肢の中から正しいグラフを探すだけなら、次のような方法がはやい。
求めるグラフは、
式Aに
なので、
式Aに
なので、
式Bのグラフは
周期が
である。
このうちのどれか2つを考えれば、あてはまるのは選択肢のグラフの
④
しかないことが分かる。
解答ウ:4
(2)
(i)
2倍角の公式より、
は
と変形できる。
解答エ:-, オ:2, カ:2
の範囲で
とおく。
このとき、
式C'のグラフは上に凸の放物線で、軸(頂点の
復習
放物線
の軸(頂点の
より
だ。
以上より、式C'のグラフを描くと、図Dのようになる。
最大値は
このときの
だけど、
なので、
解答キ:6, ク:5, ケ:6
最大値は、式C'に
解答コ:3, サ:2
である。
最小値は、
このときの
だけど、
なので、
解答シ:3, ス:2
最小値は、式C'に
解答セ:-, ソ:3
である。
(ii)
(i)の結果から、このグラフは
(図Eの赤丸の点)
(図Eの紫の丸の点)
をとる。
これにあてはまるのは、選択肢のグラフのうちの
④
しかない。
解答タ:4