大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 追試 数学ⅡB 第4問 解説
(1)
まず、漸化式
で表された数列
漸化式の基本の形の復習をしておくと、
復習
だった。
式Aの漸化式は復習の1番目の形で、
の等差数列だ。
なので、
より
となる。
解答ア:-, イ:3, ウ:2, エ:6
とかける。
これを解くと
だけど、
だ。
よって、
であることが分かる。
解答オ:9
また、式Aより、すべての自然数
が成り立つ。
したがって、
解答カ:1
ここで、
とおく。
つまり、
オカより、
つねに減少し、
表にすると、表Aのような状態だ。
| | | | | | | |||||||||
| 正 | 正 | 正 | 負 | 負 | ||||||||||
| | | | | |
和は、値が正の項をたすと増加し、負の項をたすと減少する。
したがって、表Aより、
つまり、増加することも減少することもある。
解答キ:2
また、
解答ク:0
さらに、
クより、この範囲では
なので、式Cの両辺を
よって、
より
となるから、
であることが分かる。
以上より、
解答ケ:0
(2)
今度は
を考える。
とおくと、
解答コ:1, サ:0
式Dを変形すると、
より
解答シ:2, ス:0
となる。
①式を
より
と表せる。
これを変形する。
右辺を通分して
この式の両辺の逆数をとると
より
とかける。
解答セ:3, ソ:3, タ:0
式Eは、復習の漸化式の基本の形の4つめだ。
なので、お約束の解き方で解いてしまおう。
式Eを
と書きかえて、
途中式
両辺をとなる。
この
と変形できる。
ここで、
とおくと、
コサより
式E'は
である。
よって、
とかける。
これを式Fに代入して、
より
となる。
解答チ:2, ツ:0, テ:3, ト:2, ナ:0
式Gの赤い部分を考えると、
正の値を何乗しても正なので
である
解答ニ:2
よって、それに
解答ヌ:1
ことが分かる。
最後は
だった。
この式の赤い部分を考えると、ニヌより、
なので
より
より
となるので、
といえる。
したがって、
これにあてはまるのは、選択肢のうち
④
しかない。
解答ネ:4