大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 追試 数学ⅡB 第2問 [1] 解説
(1)
図Aの厚紙の縦の長さを考えると、
より
でなければならない。
これと
をあわせて、
とかける。
解答ア:9, イ:2
この厚紙を組み立てた箱は、
底面(青い四角形)の
縦の長さが
なので、体積
と表せる。
これを展開すると、求める
である。
解答ウ:4, エ:6, オ:6, カ:2, キ:1, ク:6
式B'は三次式で、
なので、グラフは全体として右上がりの
のような形になる。
また、式Bより、グラフは
で共有点をもつ。
よって、式B'のグラフの概形は図Bのような形だ。
だから図Bの緑の部分(両端を含まない)なので、
アドバイス
この問題はグラフなしで解けるけど、思考を整理してミスを防ぐためにもグラフで考える習慣を身につけておきたい。
日ごろからグラフを描いていると、時間もかからなくなる。
図Bであれば、10秒くらいが目標だ。
赤い点は 式B'の2つの極値の
式B'を微分すると
とかける。
ここで、式Bから式B'への計算を思い出すと
だったから、式Cはさらに
より
なので、2つの極値の
である。
解答ケ:2
これを式Bに代入すると、求める
解答コ:2, サ:0, シ:0
別解
おすすめじゃないけれど、グラフを考えずに解くと次のようになる。
式B'を微分すると
とかける。
ここで、式Bから式B'への計算を思い出すと
だったから、式Cはさらに
より
変形できる。
なので、
だ。
また、式C'に
なので、
なので、
だ。
以上から増減表を書くと、表Cができる。
| | | | | | ||||
| | ||||||||
| 極大 | 極小 |
なので、表の緑の範囲。
よって、
のとき。
解答ケ:2
これを式Bに代入して、求める
解答コ:2, サ:0, シ:0
(2)
次に、箱にふたがある場合を考える。
図Dの厚紙を組み立てたとき、青い四角形が底面に、黄色い四角形がふたになる。
つまり、青い四角形と黄色い四角形は合同だ。
なので、
ス
である。
解答ス:3
また、この厚紙を組み立てた箱は、
底面(青い四角形)の
縦の長さが
なので、体積
と表せる。
(1)の箱の体積は、式Bより
だった。
式Dと式B''を見比べると、赤い部分は共通だ。
なので、
式Dのグラフは、式B''のグラフを縦軸方向に
よって、
解答セ:4
最大値をとるときの
解答ソ:2
ことになる。
(3)
厚紙の縦の長さを
ふたのない箱の体積
ふたのある箱の体積
となる。
式Eと式Fを見比べると、赤い部分は共通だ。
なので
式Fのグラフは、式Eのグラフを縦軸方向に
よって、セは、
解答タ:4