大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 追試 数学Ⅰ 第1問 [2] 解説
(1)
最初に、集合の関係を表にしておこう。
○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
なので、表Bの赤い部分だ。
○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
解答サ:1, シ:4, ス:6
別解
ド・モルガンの法則より
とかける。
○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
なので、
解答サ:1, シ:4, ス:6
次に、集合
まず、
サ~スで求めた集合
○ | ○ | ○ | ||||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
いま
なので、
表Dを見ると、
なので、
集合
解答セ:3
次は、
集合
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
集合
いま
なので、
表Eを見ると、
なので、
集合
解答ソ:8
(2)
アドバイス
必要条件・十分条件の問題は、一般的には
なので、必要条件
みたいに解くことが多いけど、○×の判定で混乱したり間違えたりすることが多い。なので、図や表で表せるときは、集合の大小で考える方がおすすめ。
必要条件・十分条件と集合
図Fで、
つまり、片方の集合がもう片方に含まれるとき、
大きい集合は小さい集合の必要条件
小さい集合は大きい集合の十分条件 である。
「大は小の必要条件・小は大の十分条件。」
呪文のように憶えておこう。
また、
図Gのように ふたつの集合が等しい場合は、必要十分条件
図Hのように、片方がもう片方を含むような関係でない場合には、必要条件でも十分条件でもない
ことになる。
とはいうものの、チは図を描くのが難しい。時間もかかるし。
なので、チに関しては図を描かない方がおすすめかも。図を描く方法は別解を見てほしい。
以下、
を変形すると
なので、この集合は図Iの緑の部分(境界線を含まない)。
図Iを見ると、二つの集合はアドバイスの図Fのように一方がもう一方を含む関係で、緑が小さい集合だ。
よって、
「
十分条件であるが、必要条件ではない
ことが分かる。
解答タ:1
に、例えば
を代入すると
となって、成り立つ。
式Aは「
「
とかける。
詳しく
これはより
となる。
詳しく
これはより
なので
よって、
「
以上より、
「
必要条件であるが、十分条件ではない
ことになる。
解答チ:0
別解
図(グラフ)を描いて解くと、次のようになる。
の集合はぱっと図にできない。
なので、中学生がグラフを描くような方法をやってみる。
つまり、点をとる。
途中式
だけど、
途中式
だけど、
グラフは
以上より、
式Hに、例えば
よって、式Hの集合は図Jの緑の部分(境界線を含まない)。
図Jを見ると、二つの集合はアドバイスの図Fのように一方がもう一方を含む関係で、緑が大きい集合だ。
よって、
「
必要条件であるが、十分条件ではない
ことが分かる。
解答チ:0