大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 追試 数学Ⅰ 第2問 [1] 解説
ア~カ
説明のために、各辺が
とする。
△
より、連立不等式
式Aを変形すると、
式Bを変形すると、
なので、この式は必ず成り立つ
式Cを変形すると、
だから、三角形が存在するのは、式A'とC'の共通部分の
のとき。
解答ア:4, イ:9
また、三角形が二等辺三角形になるのは、
式Eの場合
式Eを変形すると
だけど、これは式Dの範囲に入らないので不適。
式Fの場合
式Fを変形すると
だけど、これは式Dの範囲に入っている。
式Gの場合
式Gを変形すると
で、これも式Dの範囲に入っている。
以上より、三角形が二等辺三角形になるのは
のとき。
解答ウ:6, エ:8
ここで、三角形の辺と角の関係を思い出すと、
復習
△
なので、
だから、
だ。
よって、このとき、三角形は鈍角三角形になる。
解答オ:2
詳しく
二等辺三角形が直角三角形や鈍角三角形になるためには、等辺じゃない辺が最長でないといけない。解答カ:0
キ~コ
次は、△
ここで、外接円の半径が含まれる公式の復習をしておく。
復習
図のような△
正弦定理
三角形の面積の公式
の2つある。
復習の公式を使って外接円の半径
解法1:正弦定理を使う方法
たぶん一般的な解法。
解法2:面積を使う方法 おすすめ
ヘロンの公式で△
の2通りの方法を説明する。
解法1
まず、
図Bのように、頂点
△
だ。
このとき、△
△
とかける。
これに
なので、
だ。
△
とかける。
これにそれぞれの値を代入すると
と表せる。
この式の右辺の分母分子に
より
分母を有理化して、求める外接円の半径は、
解答キ:2, ク:7, ケ:2, コ:4
解法2
ヘロンの公式より、
を使って、△
とかける。
これを計算すると
よって、△
と表せる。
これを解いて、外接円の半径
より
解答キ:2, ク:7, ケ:2, コ:4