大学入学共通テスト 2022年(令和4年) 追試 数学ⅡB 第3問 解説
(1)
最初に二項分布の復習をしておく。
復習
確率
確率変数
平均(期待値)は、
今回の問題では、
試行回数は
に従う。
解答ア:7, イ:2, ウ:1, エ:3, オ:6
このとき、
とかける。
と表せる。
解答カ:2
また、復習より、
平均(期待値)
解答キ:2
標準偏差
途中式
解答ク:7, ケ:0, コ:6
である。
(2)
この試行を行った生徒は
問題文中の表より、2回とも1の目が出た回数が
この計算結果から、この試行における 2回とも1の目が出た回数を確率変数
| | | | | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
| | | | | |
解答サ:1, シ:7, ス:1
また、
である。
解答セ:3, ソ:8, タ:2, チ:1
別解
表Aの確率分布表から計算すると、
解答セ:3, ソ:8, タ:2, チ:1
(3)
なので、それぞれの確率は
となる。
このすべての確率の和は
より
途中式
でなければならない。
解答ツ:1, テ:7
以上より、それぞれの確率に
| | | | | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
| | | | | |
このとき
(4)
まず、標本平均の期待値(平均)と標準偏差の復習から。
復習
母平均
期待値(平均)
いま、
母平均は
なので、復習より、
期待値(平均)
解答ト:3, ナ:8, ニ:2, ヌ:1
標準偏差
解答ネ:2
となる。
さらに、標本平均の分布について復習する。
復習
母平均
このとき、標本平均は
母集団が正規分布に従うときには
に従う。
式Aより
なので、
に従う。
また、式Aより、分散
だけど、
解答ノ:0
ここで、正規分布の度数分布図の復習をしておく。
復習
標準偏差はデータの散らばりを表している。
なので、正規分布の場合、標準偏差が小さいほど分布は平均近くに集中する。
例として、平均が
図Cは度数分布曲線なので、曲線と横軸の間の面積が確率にあたる。
よって、
標準偏差が小さいほど、平均付近の確率は大きくなり、平均から離れた値の確率は小さくなる
ことになる。
これだけだとイメージしにくいだろうから、図を載せてみる。
いま
なので、
分散の正の平方根が標準偏差なので、分散が小さいほど標準偏差も小さい。
図Dのように、標準偏差が小さいほど、赤い部分の面積も小さい。
以上をまとめると、
↓
↓
↓
図Dの赤い部分の面積が小さくなる
↓
ことが分かる。
解答ハ:0
次に、
を
に変換する。
平均を
復習
もとの確率変数を
である。
いま、
平均は
となる。
解答ヒ:4
これを使って、
を求める。
トナニヌより、
よって、
に従うから、求める確率
は、図Eの赤い部分の面積にあたる。
赤い部分の面積は正規分布表を使って求めるんだけど、正規分布表に載っているのは
平均が
図Eの曲線は
平均が
なので、式Bを使って図Eを標準化して、
にそろえよう。
式Bを使って 図E中の
とかける。
これに
途中式
標準化すると、平均は
よって、図E中の
以上より、図Eを標準化すると図Fができる。
図Eを標準化したものが図Fなので、ふたつの図の赤い部分の面積は等しい。
なので、
を求める代わりに
を求める。
正規分布表で
とあるけど、これは図Fの緑の面積。
赤
なので、求める赤い面積
となる。
以上より、
である。
解答フ:0, ヘ:5, ホ:5
いま
なので、式Cより
といえる。
また、
である。
詳しく
である。
確率分布図でいうと、図Eの斜線部分の面積にあたる。
式D
となるはずだけど、2つの値は大きく違う。
よって、