大学入学共通テスト 2022年(令和4年) 追試 数学ⅠA 第1問 [1] 解説
(1) ア~ウ
問題文にある場合分けの
を考える。
式Aを変形すると
より
となる。
なので、このとき、式①の絶対値の中は
とかける。
ここまでは問題文に書いてあるので、共通テスト本番では自分で考える必要はない。
②を解いて、
途中式
分母を有理化して、
である。
解答ア:3, イ:2
これが①の解になるのは、③が式Aの範囲に含まれるとき。
つまり
のとき。
これを
途中式
この両辺を
より
だから、不等号の向きは変わらない。
よって、
分母を有理化して、
より、
③が解になるのは
のときである。
解答ウ:2
これを数直線で表すと、図Aのようになる。
(1) エ~キ
問題文中ふたつめの場合分けの
は、式Aと不等号が違うだけなので、変形すると
になるはず。
なので、このとき、式①の絶対値の中は負だから、式①は
より
とかける。
ここまでは問題文に書いてあるので、先ほどと同様に 共通テスト本番では考える必要はない。
④を解くと、
途中式
分母を有理化して、
となる。
解答エ:6, オ:1, カ:1
これが①の解になるのは、⑤が式Bの範囲に含まれるとき。
つまり
のとき。
これを
途中式
この両辺を
より
だから、不等号の向きは変わらない。
よって、
分母を有理化して、
より、
⑤が解になるのは
のときである。
解答キ:5
これを数直線で表すと、図Bのようになる。
(2)
(1)で考えたように、①の方程式の解の候補は③と⑤の2つあるけど、
それを数直線で表したのが図Aと図Bだった。
ここで、図Aと図Bをひとつの数直線にまとめておく(図C)。
図Cより、
①の方程式が異なる2つの解をもつ、つまり、③も⑤も解なのは、図Cの赤い部分だけだから、
のときだけ
解答ク:1
①の方程式がただ一つの解をもつ、つまり、③と⑤の片方だけが解なのは、
のときだけ
解答ケ:4
①の方程式が解をもたない、つまり、③も⑤も解じゃないのは、
のときだけ
解答コ:7
であることが分かる。