大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 本試 数学ⅡB 第5問 解説

(1)

図A
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図A

図Aの三角錐PABCにおいて、点MBCの中点なので、
AM=AB+AC2
より
AM=12AB+12AC式A
と表せる。

解答ア:1, イ:2, ウ:1, エ:2

また、
APAB=|AP||AB|cosθ APAC=|AP||AC|cosθ だから
APAB|AP||AB|=cosθ APAC|AP||AC|=cosθ だ。

よって、
APAB|AP||AB|=APAC|AP||AC|=cosθ
とかける。

解答オ:1

(2)

θ=45|AP|=32|AB|=|PB|=3|AC|=|PC|=3のとき、三角錐PABCは例えば図Bのような形だ。

図B
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図B

cosθ=cos45=12 |AP|=32 |AB|=|AC|=3 なので、

APAB=|AP||AB|cosθ
=32×3×12
=9

APAC=|AP||AC|cosθ
=32×3×12
=9

より
APAB=APAC=9式B
である。

解答カ:9


さらに、APD=90つまりAPPDのとき、
APPD=0
より
AP(ADAP)=0
APAD|AP|2=0
APAD=|AP|2式C
と表せる。

ここで、点Dは直線AM上の点なので、rを実数として
AD=rAM式D
とかけ、これに式Aを代入すると
AD=r(12AB+12AC)
となる。

これを式Cに代入して
APr(12AB+12AC)=|AP|2
より
r2(APAB+APAC)=|AP|2式E

これに|AP|=32と式Bを代入すると
r2(9+9)=(32)2
=18
r=2
だから、式Dより
AD=2AM
であることが分かる。

解答キ:2

別解

問題の流れを無視してるし、いつもこの方法で解けるわけじゃないから おすすめでもないんだけど、は以下のような方法でも求められる。

図C
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図C

|AB|=|AC|=|PB|=|PC|なので、図Cの青い三角形と緑の三角形は合同だ。
よって、青い線分と緑の線分の長さは等しい。
このことから、
Pは、点Mを中心として点Aを通る円(オレンジの円)の周上にある ことが分かる。

また、点A,点Mともにオレンジの円と同一平面上にあるから、
直線AMはオレンジの円と同一平面上にある ことになる。

ここで、点Dは直線AM上にあるから、点Dが図Cの赤い点であるとき、APDはオレンジ円の直径に対する円周角の90になる。
また、点Dが赤い点以外の直線AM上にあるとき、APD=90になることはない。

以上より、APD=90のとき、
ADはオレンジの円の直径 AMはオレンジの円の半径 なので、
AD=2AM
である。

解答キ:2

(3) (i)

図D
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図D

(2)と同様に考えると、AQ=2AMかつPAPQのとき、式Eから
22(APAB+APAC)=|AP|2
より
APAB+APAC=|AP|2式F
APAB+APAC=APAP
が成り立つ。

解答ク:0

また、
APAB=|AP||AB|cosθ APAC=|AP||AC|cosθ なので、式Fは
|AP||AB|cosθ+|AP||AC|cosθ=|AP|2
より
|AB|cosθ+|AC|cosθ=|AP|式G
となることが分かる。

解答ケ:3

(3) (ii)

の解答群を見ると、|AP||AB||AC|についての式が並んでいる。
なので、
kAPAB=APAC式H
|AP||AB||AC|で表そう。

式Hを変形して
k|AP||AB|cosθ=|AP||AC|cosθ
とする。

これを整理すると
k|AB|=|AC|
とかける。

解答コ:0

つまり、
|AB|:|AC|=1:k式I
だ。


次のの解答群は突然ベクトルっぽくない感じになってるけど、大丈夫。
これまでに求めたもののうち、式Gと式Iはまだ何にも使ってない。
なので、この2つの式を使って解けば良いのだ。

いま、問題の図形は例えば図Eのような状態だ。

図E
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図E

まず 式Iから使おう。

図Eの青い三角形と緑の三角形は
BAB=CAC=θ ABB=ACC=90 なので相似だ。

よって
AB:AC=AB:AC
だから、式Iより
AB:AC=1:k である。

次に、式G。

図Eの青と緑の三角形は両方とも直角三角形なので、
{cosBAB=ABABcosCAC=ACAC
より
{cosθ=ABABcosθ=ACAC
とかける。

これを式Gに代入すると
ABABAB+ACACAC=AP
から
AB+AC=AP となる。

以上より、ABACとすると、点ABCPの位置関係は例えば図Fのようになる。

図F
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図F

図Fより
Bは線分AP1:kに内分する点 Cは線分APk:1に内分する点 である。

解答サ:4


k=1のとき、問題の図形は例えば図Gのような形だ。

図G
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅡB第5問 解説図G

このとき、点Bと点Cは一致して、線分APの中点になる。

図Gの青い三角形と緑の三角形を考えると
青い三角形は、辺APの垂直二等分線が頂点Bを通るので、BP=BAの二等辺三角形になる 同様に、緑の三角形も、CP=CAの二等辺三角形になる ことが分かる。

解答シ:2