大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 本試 数学ⅡB 第1問 [1] 解説
(1)
なので、
である。
解答ア:0
なので、
となる。
解答イ:2
(2)
2倍角の公式より
なので、
は
と変形できる。
解答ウ:2, エ:1
式A
と変形できるから、
式A
が成り立つ範囲を求めると、それが
ということで、式A'
となる
この式が成り立つのは、赤い部分と青い部分をかけて正になるときなので、
または
のとき。
①②それぞれが成り立つ
まず①から。
よって、①の
が成り立つのは、図Aの赤い部分の
である。
また、①の
は、この式を変形した
で考える。
だから、式Cが成り立つのもこの範囲だ。
①が成り立つのは 式Bと式Dの共通部分なので、
のときである。
解答オ:3
同様に、②も解く。
よって、②の
が成り立つのは、図Cの赤い部分の
である。
は、さっきと同様に、これを変形した
で考える。
が成り立つのは、図Dの赤い部分の
である。
②が成り立つのは 式Fと式Gの共通部分だから、
のときだ。
解答カ:5, キ:3
以上より、①または②が成り立つ、つまり
であるのは、式Eと式Hをあわせた
のときであることが分かる。
(3)
ここで、いきなり
③式を自分で作る必要はないけれど、一応説明しておく。
加法定理より
だけど、これを辺々引くと
| | | ||
| | | | |
| |
となって、③式ができる。
問題文の通りに
とおくと、
とかける。
この式の右辺は、③式の左辺と等しいから、
と表せる。
よって、
は
と書きかえられ、さらに
と変形できることが分かる。
この式が成り立つのは、
または
のときだ。
さらに、式Iを連立方程式として解くと
| | | ||
| | | | |
| | |
より
| | | ||
| | | | |
| | |
より
であるから、式K1,式K2は
または
と書きかえられる。
解答ク:a, ケ:7
いま、
なので、
だから、
よって、④の場合だけ考えよう。
考え方は、(2)と同じだ。
④の上側の式
から。
のとき、
である。
この
また、
よって、④1の
が成り立つのは、図Eの赤い部分の
のとき。
この各辺に
のときである。
次は、④の下側の式
だ。
のとき、
である。
この
また、
よって、④2の
が成り立つのは、図Fの赤い部分の
のとき。
この各辺に
のときである。
以上より、④が成り立つ、つまり
が成り立つような
であることが分かる。
解答コ:7, サ:3, シ:7,
ス:5, セ:7
(4)
は、2つの式に分けて、連立不等式
まず、
から。
(3)より、
のとき
であることが分かっている。
数直線で表すと、図Gの赤い部分だ。
このとき、
次は、
だ。
(2)より、
のとき
であることが分かっている。
のとき式O
と書きかえられる。
いま考えているのは、
だけど、
とおくと、これは
となるので、式Oと同じだ。
よって、式Oより、求める範囲は
であることが分かる。
これは
式Pに
より
これが
以上より、式Nと式Qの重なる範囲が、求める答えになる。
式N、つまり図Gの青い部分と、式Qを数直線にすると、図Hができる。
式Qの範囲は紫で示した。
図Hより、求める答えは、赤い部分の
であることが分かる。
解答ソ:6, タ:5, チ:6