大学入学共通テスト 2018年(平成30年) 試行調査 数学ⅠA 第1問 [1] 解説

(1)

まず、集合の記号の復習から始めよう。

復習

$\{\ \}$
$\{\ \}$は、集合を表す。
例えば$\{0\}$は、メンバー(要素)が$0$だけの集合を表す。
$\in$,$\ni$
$\in$,$\ni$は、集合のメンバー(要素)であることを表す。
例えば$A\ni a$は、$a$が集合$A$のメンバーであることを表す。
$\subset$,$\supset$
$\subset$,$\supset$は、部分集合を表す。
例えば$A\supset B$は、集合$B$が集合$A$の部分集合である(集合$A$に含まれる)ことを表す。
$\cap$
$\cap$は、集合同士の共通部分を表す。
$\cup$
$\cup$は、和集合を表す。

復習より、$1$のみを要素にもつ集合は
$\{1\}$
と表せる。

この集合が、集合$A$の部分集合なので、記号で表すと
$\{1\}\subset A$
となる。

解答あ:$\{1\}\subset A$

(2)

$x\in B$,$y\in B$ ならば $x+y\in B$
の反例なので、選択肢から
$x\in B$,$y\in B$ だけど $x+y\in B$ じゃない
ものを探す。

言いかえると、
$x$も$y$も無理数だけど、$x+y$は有理数
であるものを探せばよい。

というわけで、$x$と$y$に同じ$\sqrt{?}$が入っていて、符号が逆であるものを探す。
一見③がよさそうだけど、
$\sqrt{4}=2$
なので、$x$も$y$も有理数だから引っかかっちゃダメ。

よって、当てはまる選択肢は
①,④
である。

解答ア:1, イ:4 (順不同)