大学入学共通テスト 2024年(令和6年) 本試 数学ⅡB 第1問 [2] 解説
(1)
方程式
の解は、解の公式より
とかける。
これを計算して、求める
解答コ:-, サ:2, シ:3
また、
| |||||
| | | | | |
| | | |||
| | ||||
| | | |||
|
なので、
となる。
解答ス:2, セ:1, ソ:1, タ:2
(2)
(i)
チだけど、問題の意味がよく分からないかも知れない。
要するに、
の3式について、どれを材料にしてどれが導かれているかが問われている。
それぞれの選択肢の内容を図で表すと、次のようになる。
⓪
①
②
③
ということで、式A~式Cがどのように導かれるか考えよう。
式A
問題文の
「
とかける。
これに、問題文の
を代入すると、式Aの
ができる。
式B
問題文の
「
ができる。
式Aに
となるけど、これに式Bを代入すると
なので、式Cの
ができる。
以上より、
式A,式Bは問題文から直接導かれる
式Cは式Aと式Bから導かれる
ことが分かる。
よって、選択肢のうち正しいのは
③
である。
解答チ:3
次はツ。
チが③だったから、問題文のこの部分は
「(前略) …
つまり、ツに入るのは、式Cの
から分かることだ。
なので、解答群のうち正しいのは、式Cの前半と同じ
①
である。
解答ツ:1
余談
解答群の他の選択肢についても説明しておくと、
⓪,②
式Cを求める途中、式Eで
つまり ⓪と②のどちらでもいいので、両方とも不適
③
式Cと矛盾するから不適
である。
以上より、
余りが定数
(ii)
次に、
余りが定数
なので、
とおける。
これを式Dに代入すると、
とかける。
解答テ:1
これに
となるけど、
と表せる。
解答ト:1
今は
余りが定数
なので、
と仮定すると、式Gより
だから
が成り立つ。
問題文より
でなければならない。
解答ナ:3
これを式Fに代入すると、
したがって、
余りが定数
これと、(i)で考えた
余りが定数
余りが定数
よって、
(3)
(2)では
二次方程式
これを使う方針で解こう。
まず、方程式
だから、
よって、式Cより、
であるはず。
より
であることが分かる。
解答ニ:-, ヌ:6
式Iより、余り
ここでは
式Jにニヌを代入して、求める余りは
である。
解答ネ:1, ノ:4