大学入学共通テスト 2024年(令和6年) 本試 数学ⅠA 第1問 [1] 解説

解説

まず、213 がどのくらいの数か考える。

213=22×13=52 と変形できる。

ここで、
72<52<82
なので、
72<52<827<213<8 であることが分かる。

解答:ア:7

いま
{a=2137b=1a とすると、②式を③式に代入して
b=12137
とかける。

この式の右辺の分母を有理化すると、b
b=213+7(2137)(213+7)=7+2135249=7+2133 と表せる。

解答イ:7, ウ:3


次は a29b2 の値だ。

a29b2=(a+3b)(a3b)
に②,④式を代入すると、
a29b2=(2137+37+2133)(213737+2133) となる。

これを計算して、求める値は
a29b2=(2137+7+213)(21377213)=413(14)=5613 である。

解答エ:-, オ:5, カ:6

また、①式の各辺を 2 で割ると
72<13<4
ができる。


次に、①,④式からbの範囲を求める。
具体的には、①式を変形して④式を代入し、bの式をつくる。

①式の各辺に 7 をたして、
14<7+213<15

各辺を 3 で割って、
143<7+2133<153

④式より、この式の赤い部分は b なので、
143<b<153
となる。

解答キ:1, ク:4

これに③式を代入すると、
143<1a<153
とかける。

この式の各辺は正の数なので、各辺の逆数をとって
314>a>315
より
15<a<314
である。


あとは、②,⑥式から13の概数を求めればOKだ。

⑥式に②式を代入して、
7+15<213<7+314

各辺を 2 で割って、
72+110<13<72+328

この式の分数を小数にすると
3.5+0.1<13<3.5+0.107
なので、
3.6<13<3.607
と表せる。

以上より、13
整数部分は3
小数第1位の数字は6
小数第2位の数字は0
であることが分かる。

解答ケ:3, コ:6, サ:0