大学入学共通テスト 2017年(平成29年) 試行調査 数学ⅡB 第3問 解説
(1)
問題文がややこしそうだけど、問われていること自体は難しくないので、落ち着いて解けば大丈夫。
まず、
問題文中に「
である。
解答ア:5
また、問題文の最初にある枠で囲んだ説明の中に
「(血中濃度は)
という説明とともに
「
と書かれている。
いま、薬を飲むのは前回の服用から
とかける。
薬Dを飲むと血中濃度は
である。
解答イ:1, ウ:2, エ:5
で、この漸化式から、2通りの方法で一般項を求めよという。
まず【考え方1】から。
いつもの方法だ。(詳しくはこのページ参照)
式Bの小さい文字を全部消すと
より
となる。
この
ここで、
とおくと、上の式は
とかけるから、
公比が
の等比数列である。
解答オ:1, カ:0, キ:1, ク:2
また、アより、
なので、
より
となる。
よって、
初項が
とかける。
これを式Cに代入して、
より
である。
解答サ:1, シ:0, ス:5, セ:1, ソ:2
次に【考え方2】だけど、どっちかというとマイナーな方法かも。
式Bの
これから式Bを辺々引くと、
となる。
ここで、
とおくと、上の引き算の結果は
とかける。
よって、
公比が
の等比数列になる。
解答ケ:1, コ:2
だけど、式Bより、
なので、
である。
よって、
初項が
とかける。
より
である。
これを
ができる。
これを計算して、
となる。
解答サ:1, シ:0, ス:5, セ:1, ソ:2
別解
上の解では階差数列の考え方を使わなかった。
階差数列の考え方で解くと、次のようになる。
まず、階差数列の復習をすると、
復習
数列
と表せる。
だった。
復習より、
途中式
である。
これは
解答サ:1, シ:0, ス:5, セ:1, ソ:2
(2)
(2)は、(1)で求めた一般項
まず、血中濃度の上限から。
薬Dの血中濃度が最も高くなるのは服用直後で、そのときの濃度が
なので、
つまり、血中濃度は
いま、
血中濃度は
次は、血中濃度の下限だ。
薬Dの血中濃度が最も低くなるのは服用直前なので、そのときの濃度を考えよう。
と表せる。
この式の赤い部分を考える。
と、どんどん小さくなる。
つまり、
よって、
これは式Eのときで、このときの
である。
なので、血中濃度は
いま、
血中濃度は
以上より、選択肢のうちで正しいのは
②③
である。
解答タ:2,3
(3)
薬Dの服用する間隔を
(1)とほぼ同じ作業をするんだけど、今回は一部文字のままで計算しよう。
である。
血中濃度は
になる。
よって、
とかける。
薬Dを飲むと血中濃度は
と表せる。
式Gの小さい文字を全部消すと
より
となる。
この
である。
ここで、
とおくと、式G'は
とかける。
また、
である。
よって、
初項が
となる。
これを式Hに代入して、
より
である。
よって、問題文中の
なので、
である。
また、
とかける。
以上より、
となる。
ここで、
である。
解答チ:1, ツ:3
(4)
さらに、薬Dを
問題文より、
なので、式Jの
が
なので、
である。
解答テ:3
このとき、
なので、
とかけるけど、
なので、上の式は
となる。
式Kより、
つまり、血中濃度は
いま、
血中濃度は
なので、選択肢のうちで正しいのは
③
である。
解答ト:3