大学入学共通テスト 2017年(平成29年) 試行調査 数学ⅡB 第1問 [3] 解説
アドバイス
まず最初にグラフの移動や拡大・縮小について復習しておこう。
復習
→グラフは
→グラフは
→グラフは
→グラフは
→グラフは
→グラフは
→グラフは
→グラフは
である。
復習の「拡大」と「縮小」は同じことを言いかえているだけなので、片方憶えておけば大丈夫。
(1)
復習
つまり、最大値と最小値は
このことを頭に入れて、問題を解く。
(i)
は、
の
なので、復習より、式Aのグラフは、
式Bのグラフを
したもの(図A)。
よって、グラフは
④
である。
解答ケ:4
(ii)
は、
の
なので、復習より、式Cのグラフは、
式Bのグラフを
したもの(図B)。
よって、グラフは
⑥
である。
解答コ:6
(2)
問題のグラフは、
ただ、
周期は
周期は
なので、
まず、
とかける。
これを変形して、
としてグラフを描くと、図Cのようになる。
青いグラフが
図Cより、青いグラフを黒いグラフに重ねるには、
ピンクの矢印のように、
ピンクの矢印の移動の場合、式は、復習より、式Dの
とかける。
選択肢に、同じ式は存在しない。
この式を変形すると、
となる。
この式は選択肢の①だ。
オレンジの矢印の移動の場合、式は、復習より、式Dの
とかける。
選択肢に、同じ式は存在しない。
この式を変形して
としても、選択肢に同じ式は存在しない。
次に、
とかける。
これを変形して、
としてグラフを描くと、図Dのようになる。
青いグラフが
図Cより、青いグラフを黒いグラフに重ねるには、
ピンクの矢印のように、
ピンクの矢印の移動の場合、式は、復習より、式Eの
とかける。
この式は選択肢の⑤だ。
オレンジの矢印の移動の場合、式は、復習より、式Eの
とかける。
この式は選択肢の⑥だ。
以上より、問題の図の関数の式として正しいものは
①,⑤,⑥
である。
解答サ:156