大学入学共通テスト 2017年(平成29年) 試行調査 数学ⅡB 第4問 解説

(1)

まず、四面体のイメージをつかもう。

図A
大学入学共通テスト2017年試行調査 数学ⅡB第4問 解説図A

図Aのように、この四面体のすべての辺は、1辺が1である立方体の面の対角線だ。
なので、四面体のすべての辺は等しいから、正四面体である。

で、図Aはとても見にくい。
やっぱり四面体はOが上にあって、面ABCが水平なのが一番分かりやすい気がする。
ということで、見やすく書きかえたのが図Bだ。

図B
大学入学共通テスト2017年試行調査 数学ⅡB第4問 解説図B

イメージがつかめたところで、計算しよう。

ab=(1,1,0)(1,0,1)
      =1+0+0
      =1
である。

解答ア:1

OABCについては、問題文中、のすぐ後に
OABC
って書いてあるので、計算するまでもなく
OABC=0
である。

解答イ:0

(2)

OABCをベクトルで考えると、OA0BC0なので、
OABC  OABC=0式A
である。

いま、
OA=a BC=OCOB
      =cb
なので、式Aの赤い部分は
a(cb)=0
とかける。

これを変形すると
acab=0
より
ab=ac式B
となる。

式Aの赤い部分を変形すると式Bになるので、
OABC  ab=ac
だといえる。

よって、求める必要十分条件は

である。

解答ウ:1

(3)

で、ベクトルの問題なのに、(3)ではベクトルが全く出てこない。
これは、きっと、(2)で見つけた必要十分条件をベクトルの大きさとなす角を使って考えろということだ。
なので、内積をベクトルの大きさとなす角で表そう。

(2)より
OABC  ab=ac
である。

赤い部分の
ab=ac
は、
|a||b|cosAOB=|a||c|cosAOC
より
|b|cosAOB=|c|cosAOC
OBcosAOB=OCcosAOC
と表せる。

選択肢のうち、この式が必ず成り立つのは

OB=OC かつ AOB=AOC だ。

解答エ:2

(4)

図C
大学入学共通テスト2017年試行調査 数学ⅡB第4問 解説図C

(i)

の選択肢が全部Bを始点とするベクトルなので、Bを原点として考えよう。

DOAの中点なので、
BD=BA+BO2
BD=12(BA+BO)
とかける。

解答オ:0, カ:3

また、
OA=BABO
である。

なので、
BDOA=12(BA+BO)(BABO)
BDOA=12(|BA|2|BO|2)式C
となる。

ここで、四面体OABCは正四面体なので、
|BA|=|BO|式D
より、式Cは
BDOA=0
である。


(ii)

(i)と同様の作業を、点Cを原点にしてやってみる。

DOAの中点なので、
CD=CA+CO2
CD=12(CA+CO)
とかける。

また、
OA=CACO
である。

よって、
CDOA=12(CA+CO)(CACO)
CDOA=12(|CA|2|CO|2)式E
となる。

四面体OABCは正四面体なので、
|CA|=|CO|式F
より、式Eは
CDOA=0
である。

解答キ:1

(5)

(4)より、式Dの
|BA|=|BO|
と、式Fの
|CA|=|CO|
が同時に成り立つとき、OABCは垂直になる。

よって、選択肢から、
BA=BO かつ CA=CO
であるものを探せばよい。

これにあてはまるのは、
OC=AC かつ OB=AB


である。

解答ク:0