大学入試センター試験 2018年(平成30年) 追試 数学ⅠA 第4問 解説
[1]
一次不定方程式はお約束の解き方があるので憶えておこう。
を解く。
これを「=余り」の形に変形して、
式B3'に式B2'を代入して、
これに式B1'を代入して、
ができる。
これを式Aの方程式に合わせよう。
係数の符号をあわせて、
両辺に
式Aから式Cを辺々引くと、
|
||||
となるから、
とかける。
ここで、
より
でなければならない。
問題文より
よって、式Eより
となるので、
だ。
また、式Eより、
つまり、
式Eに
より、
解答ア:2, イ:3, ウ:1, エ:7
なので、これまでの計算で
式Aの不定方程式にアイウエで求めた解を代入すると、
とりあえず式を作って、その先はできた式を見ながら考えよう。
アイウエの解を式Aに代入して、
より
となる。
これを式Fに代入して、
であるから、
となる。
この式の青い部分は
よって、
なんだけど、余りが負の数ってのはセンター試験的にはアウトだ。
なので、余りを正の数にしよう。
割る数は
より、余りは
解答オ:1, カ:5
[2](1)
循環小数を分数に変形する方法を思い出そう。
今回分数にしたい循環小数を
とおく。
循環している数字は
として、式G'から式Gを辺々引くと、
|
|||
である。
解答キ:5
次は、
何通りかの方法を紹介する。
計算は結構違うけど、やってることは同じだから、自分に合った方法を見つけてほしい。
この部分については、詳しくはこのページ参照。
解法1
10進法の小数をn進法にする
①
②
積の整数部分を取り出す。小数部分は①にもどって計算を繰りかえす
という作業をし、取り出した整数を順に並べれば
この方法は、
復習より、
なので、
である。
解答ク:1, ケ:2
解法2
復習
は
とかける。
復習より、
なので、
である。
解答ク:1, ケ:2
解法3
復習
とかける。
復習より、
分母の
分子の
より、
以上より、
解答ク:1, ケ:2
[2](2)
復習
この説明じゃ何のことか分からないので、例をいくつか挙げる。
もとの数 | ||
→ | ||
|
→ | |
|
→ |
もとの数 | ||
→ | ||
|
→ | |
|
→ |
となる。
このことから、
また、
復習より、
よって、
である。
解答コ:1, サ:0
となる。
詳しくはこのページ参照。
解答シ:2
以上より、
なので、
である。
解答ス:2, セ:3
[2](3)
(2)の復習より、
なので、
とすると、
これを変形して、
とかける。
ここで、
なので、
となる。
これを変形して、
だけど、
である。
問題で問われているのは、
なので、この式の
式Jを代入して、
より、最大の
である。
でも、この
の余りを右から順に並べて、
である。
この計算についてはこのページ参照。
よって、式Kは
とかける。
ここで、(2)の復習より、
となる。
解答ソ:1, タ:0, チ:1