大学入試センター試験 2018年(平成30年) 追試 数学ⅠA 第5問 解説
[1]
図Aで、方べきの定理より、
なので、
ここで、
である。
解答ア:1, イ:0, ウ:1
じゃ分かりにくいので、少し変形しよう。
分母を払って
より、
である。
情報が増えてきたので、分かっていることを図Bに整理した。
図Bで
チェバの定理より、
なので、
である。
これを整理して、
途中式
解の公式より、
途中式
ここで、
途中式
である。
解答エ:2, オ:1, カ:0, キ:5
[2]
図Cより、立方体の
頂点の数は
辺の数は
面の数は
なので、
解答ク:2
ここで
頂点の数
面の数が
である凸多面体を考える。
アドバイス
問題文に、オイラーの多面体定理が出ている。センター試験に出るのは初めてだ。でも、びっくりしてはいけない。知らなくても解けます。
センター試験はいろんな手を使って受験生をおどかそうとするけど、平常心でスルーしましょう。
なので、
とおく。
式Aより
問題文より
なので、
である。
これを式Bに代入して、
となる。
解答ケ:2, コ:4, サ:6, シ:0
よって、この凸多面体は、
頂点の数
辺の数
面の数
である。
さらに、この凸多面体は、
の面でできている。面の数は全部で
である。
また、
正三角形の面
正方形の面
だけど、ひとつの面の辺は、立方体では隣の面の辺と共有だ。
なので、辺の数は
と表せる。
詳しく
図Dのように、6つの正方形から立方体をつくる場合を考えよう。
図Dで左図の正方形の2つの赤い辺は、右図の立方体になると重なって1つの辺になる。
同じように、2つの青い辺も、緑の辺も、立方体になると1つの辺になる。
なので、
正方形の辺の数
となる。
同じことが、すべての多面体で考えられる。
よって、
面の辺の数
である。
ここで、辺の数は
より
となる。
解答ス:1, セ:2, ソ:0
式Eと式Cの連立方程式を解こう。
式Cの両辺を
これから式Eを辺々引いて、
|
||||
となるので、
である。
解答タ:3, チ:2
また、頂点の数は
なので、辺の数は
と言いたいところだけど、辺の両端に頂点があるから、頂点
よって、辺の数は
が正しい。
辺の数は
とかける。
これを解いて、
である。
解答ツ:5