大学入試センター試験 2018年(平成30年) 追試 数学ⅡB 第1問 [2] 解説

(1)

まず、指数関数のグラフを思いだそう。

復習

指数関数のy=axのグラフ

0<a<1のとき
大学入試センター試験2018年追試 数学ⅡB第1問[2] 復習図
1<aのとき
大学入試センター試験2018年追試 数学ⅡB第1問[2] 復習図

復習より、y=axのグラフは常にx軸よりも上にあるから、0<yである。
よって、
X=2x式A
のとき、
0<X
である。

解答チ:1

式①を変形して、

途中式 4x+a2x+a+a=0
4a4x2a2x+a=0
(22)a(22)x2a2x+a=0
22a(2x)22a2x+a=0
これに式Aを代入すると
22aX22aX+a=0
ができる。

解答ツ:2, テ:a, ト:a

式②の判別式をとると、
D=(2a)2422aa=22a422aa=22a(14a) となる。

解答ナ:1, ニ:4

(2)

ここで、ちょっと遠回りな気がするかも知れないけれど、式②の方程式を
y=22aX22aX+a式B
とおいたグラフを考えておこう。

復習

y=ax2+bx+cのグラフの頂点のx座標は
b2a
だった。

より、式Bのグラフの頂点のX座標は、
2a222a=2a2(2a)2=122a=12a+1 となるけど、(1)の復習より、
0<2a+1
なので、
0<12a+1
である。

また、より、定義域は
0<X
である。

また、a=14のときD=0である。
よって、このときの式Bのグラフは、定義域を緑の部分(y軸は含まない)として、図Aになる。

図A
大学入試センター試験2018年追試 数学ⅡB第1問[2] 解説図A

グラフとX軸の接点(図Aの赤い点)は定義域に含まれているので、このX座標が式②の方程式の解だ。
よって、②の解は
X=12a+1
だけど、a=14なので、
X=1214+1=1254 である。

これを式Aに代入して、
2x=1254=254 より
x=54
となる。

解答ヌ:-, ネ:5, ノ:4

(3)

a14のとき、D0なので、式Bは図Bのようなグラフのいずれかになる。

図B
大学入試センター試験2018年追試 数学ⅡB第1問[2] 解説図B

このうち、
青いグラフは、X軸との共有点がない。なので、②の方程式は解を持たないので、不適。 オレンジのグラフは、定義域にX軸との共有点が2つある。なので、②の方程式は異なる2つの解を持つので、不適。 よって、赤いグラフが求める場合だ。
このグラフになる条件を考える。

こんなときには、定義域の端に注目する。
つまり、赤いグラフになるためには、
X=0のときy0 になればよい。
ということで、式BにX=0を代入して
y=a
これがy0になればよいので、
a0
が赤いグラフになる条件だ。

解答ハ:3

このときの解は、図Bの赤い点のX座標。
②は因数分解できないので、ちょっと面倒だけど解の公式を使おう。

解の公式より、
X=2a±(2a)2422aa222a

途中式 X=2a±(2a)2(14a)222a=2a±2a14a222a
X=1±14a22a
だけど、求める解は2つの解の大きい方なので、
X=1+14a22a
である。
でも、求める解はxで、Xじゃない。
なので、もうちょっと計算だ。

上のXの解を式Aに代入して、
2x=1+14a22a
分母を払って、
22a2x=1+14a
2x+a+1=1+14a
両辺の底が2の対数をとって、
log22x+a+1=log2(1+14a)
(x+a+1)log22=log2(1+14a)
log22=1なので、
x+a+1=log2(1+14a)
x=a1+log2(1+14a)
となる。

解答ヒ:-, フ:1, ヘ:1