大学入試センター試験 2018年(平成30年) 追試 数学ⅠA 第1問 [3] 解説

ト~ヌ

まず、a23<aを解く。
a2a3<0
a2a3=0のとき、解の公式より、
a=1±(1)241(3)21
a=1±1+122
a=1±132
なので、上の不等式の解は
1132<a<1+132式A
である。

解答ト:1, ナ:1, ニ:3, ヌ:2

ネノ

f(x)=x2+1
は、頂点が(0,1)で、上に凸の放物線。
その最大値が1なので、定義域に頂点が含まれればよい。
a23<aなので、図Aのように、軸の右にa,軸の左にa23があればよいことが分かる。
また、aa23が軸に重なってもOKだ。

図A
大学入試センター試験2018年追試 数学ⅠA第1問[3] 解説図A

以上より、不等式
a230a
ができる。
この不等式を解く。

左辺と中辺より、
a230
(a+3)(a3)0
3a3式B
中辺と右辺より、
0a式C

式Bと式Cの共通部分が、求めるaの範囲だ。
これは、数直線を描くまでもなく、
0a3式D
である。

解答ネ:0, ノ:3

アドバイス

あれ?式Aとの共通部分は求めなくていいの?っていう人もいるかも知れないけれど。
図Aの段階で a23<a になっているので大丈夫です。
てか、共通部分を求めても間違いってワケじゃないけど、答えには影響ないです。

ハ~ホ

次は、最小値がf(a)となるaの範囲だ。
x=aのときに最小値になればよいので、図Bのように、定義域の右端から軸までの距離が 定義域の左端から軸までの距離よりも大きければよいことが分かる。

図B
大学入試センター試験2018年追試 数学ⅠA第1問[3] 解説図B

また、両方の距離が等しいとき、f(a)f(a23)の両方が最小値になるけれど、問題文は「最小値がf(a)のみ」ではないのでOKだ。

定義域の右端から軸までの距離は、a0=a
定義域の左端から軸までの距離は、0(a23)=a2+3
なので、不等式
a2+3a
ができる。

これを解く。
0a2+a3
a2+a3=0のとき、解の公式より、
a=1±1241(3)21
a=1±1+122
a=1±132
なので、上の不等式の解は
a11321+132a式E
である。

式Dのとき、y=f(x)の最大値は1
式Eのとき、y=f(x)の最小値はf(a)
この両方の条件を満たさなければならないので、式Dと式Eの共通部分が答えだ。

式Eのa1132は明らかに負の数。
式Dより0aなので、この部分は考えない。

次は、1+132aの部分だけど。
今回は、問題文のマスから
1+132<3
だというのは想像がつくけど、せっかくだから、それが分からない場合のための復習もしておこう。

まず13がどのくらいの数か考える。
9<13<16
なので、
3<13<4
この各辺に1をたして、
2<1+13<3
各辺を2で割って、
1<1+132<32
ここで、
31.73
なので、
1+132<3
である。

以上より、式Dと式Eの共通部分は、
1+132a3
で、これが求めるaの範囲だ。

解答ハ:-, ヒ:1, フ:1, ヘ:3, ホ:2