大学入学共通テスト 2021年(令和3年) 追試 数学ⅡB 第1問 [2] 解説
(1) シ~タ
△
このとき、
である。
なので、
とかける。
解答シ:2, ス:4
シより、
と表せる。
それぞれの式に加法定理を使うと、
となる。
解答セ:7, ソ:4
同様に
とかける。
よって、加法定理より
と表せる。
以上より、このときの
となる。
解答タ:0
なので、
△
(1) チ~ネ
点
このとき、
点
点
である。
式A,式Bを
なので、
となる。
解答チ:2, ツ:2
式Cの赤い部分で三角関数の合成をすると、図Cより、
とかける。
解答テ:2, ト:4
なので、式Cは
と書きなおせる。
より
となる。
この式の赤い部分を
とおくと、
と表せる。
これを解く。
まず、
いま、点
とかける。
この各辺に
より
だ。
この範囲で
となるのは、
のときだけ。
(図D参照。図中の緑は
これを式Dに代入して、このときの
である。
解答ナ:1, ニ:1
さらに、
より
とかける。
これに式Eを代入して、このときの
である。
解答ヌ:1, ネ:9
別解
ヌネについては、図形的に求めることもできる。
図Eの緑の角と紫の角は等しい。
緑の角は
緑
とかけるから、
紫
だ。
ここで、
なので、
と表せる。
これに式Eを代入して、
である。
解答ヌ:1, ネ:9
このとき、図Fの
緑の角
赤い角
より、
緑の角
となって、
(2)
より、
ができる。
これを
に代入すると、
とかける。
これを変形すると、
より
だけど、この式の赤い部分と青い部分は
となる。
解答ノ:-, ハ:1, ヒ:2
同様に、式Fを
と変形して
に代入すると
ができる。
式Gも式Hも、いかにも加法定理を使いなさいという形だ。
式Gに加法定理を使うと
と変形できる。
いま、
なので、
なので、
より
である。
以上より、
とおくと、この方程式は
とかける。
図Gより、この方程式の解は
なので、
である。
同様に考えると、式Hより
であることが分かる。
ここで、
だから、
つまり
でなければならない。
式I,式Jの解のうち、これを満たすのは
だけである。
解答フ:2, ヘ:3
このとき、
よって、
(3)
(1)(2)より、
△
⓪
である。
解答ホ:0
余談
と、これで終わってしまうと少し寂しい気もするので、少し余談を書いておく。
問題が解ければいいやっていう人は、ここから先は読まないでも大丈夫。
まず、復習から。
図形と方程式の単元の内容になってしまうけれど、三角形の重心の座標は、
復習
3点
△
である
だった。
復習より、△
とかけるから、
と表せる。
なので、
といえる。
さらに、
ここで、図形の性質の単元で学習した、正三角形と内心,外心,重心,垂心の復習をしておこう。
復習
正三角形であれば、内心,外心,重心,垂心は一致する 内心,外心,重心,垂心のうち2つが一致すれば、正三角形である
復習より、
△
以上より、
⓪
だと分かる。