大学入学共通テスト 2021年(令和3年) 追試 数学ⅠA 第2問 [1] 解説
(1)
1皿あたりの価格を
アイウ
と表すので、
売り上げ数
とかける。
これに、問題文中の表の値のどれかを代入するとアイウが求められる。
ここでは
売り上げ数 |
を使うことにすると、式①は
アイウ
より
アイウ
となる。
解答ア:4, イ:0, ウ:0
(2)
話がちょっと複雑になってきたので、二人の会話と条件1~条件3をまとめてみた。
この図の利益を
途中式
となる。
解答エ:5, オ:6, カ:0, キ:7
(3)
利益が最大になる場合を求めるので、式②の
式②のグラフは上に凸の放物線で、頂点の
復習
放物線
の軸(頂点の
とかける。
より、
となる。
解答ク:2, ケ:8, コ:0
このときの利益
途中式
である。
解答サ:8, シ:4, ス:0, セ:0
(4)
利益
ができる。
これを整理して、
とかける。
桁数が大きいので面倒な感じだけど、気づいてみると、式Aの
なので、式Aの左辺はきっと
の形に因数分解できる。
式Bを展開すると
なので、式Aと見比べて、
式C | ||
式D |
になるような
あとは、計算だ。
式Cより、
以上より、式Aは
と因数分解できるから、
だ。
なので、条件を満たす最も安い価格は
である。
解答ソ:2, タ:5, チ:0
別解
ちょっと強引かもだけど、解の公式を使うと次のようになる。
途中式
なので、式Aは
より
となる。
よって、条件を満たす最も安い価格は
である。
解答ソ:2, タ:5, チ:0
アドバイス
このサイトのあちこちに書いたけど、
公式
二次方程式の
のとき、解
とかける
ってのもあるけど、使わないことをお勧めする。
この公式に頼ってしまうと、因数分解するのがおろそかになりがちだから。
上の途中式を見てもらうと分かるように、基本は因数分解だ。