大学入学共通テスト 2021年(令和3年) 追試 数学ⅠA 第1問 [2] 解説
(1)
まず、△
△
公式
を使うと、
とかける。
これに
と表せる。
解答キ:8
式Aを変形して
とする。
この右辺を考えると、
分子は正の定数
分母は三角形の一角の
が最大のとき、
だけど、この範囲で
のとき。
なので、
のときだ。
解答ク:9, ケ:0
このとき、式A'は
となるので、
である。
解答コ:4
(2)
直線
アドバイス
直線
また、点
線分
なので、
よって、
ことになる。
解答サ:4
(i) のとき
(1)で考えたように、
なので、
つまり、直径に対する円周角は
よって、
このとき、
になる。
解答シ:1
(ii) のとき
つまり、
もっと言えば、
だ。
なので、(i)とは違う方法を考えよう。
図Dのように点
このとき、
紫と緑の角は等しいので、
解答ス:1
また、
緑の角
となる。
解答セ:0
以上より、点
である。
(1)で考えたように、△
なので、②は
△ 外接円の半径 | △ 外接円の半径 |
であることを意味する。
解答ソ:0
以上をまとめると、
点
このとき、△
の二等辺三角形になる。
解答タ:3
(3)
まず、このときの
△
途中式
とかける。
いま、
だ。
この先はいくつかの解法があるが、ここでは
解法1
正弦定理を使う方法
解法2
面積を使う方法おすすめ
解法3
2倍角の公式を使う方法
を解説する。
解法2をお勧めにしたけれど、思いつきやすいのは解法1かも知れない。
解法3は数学Ⅱの範囲になるけど、せっかくだから載せておいた。
加えて、最後に別解をもうひとつ載せてある。
自分に合った方法をとってもらえればよいと思う。
解法1:正弦定理を使う方法
図Fに△
△
だ。
これに式B,
なので、
であることが分かる。
さらに、△
とかける。
これに式B,式Cと
となる。
解答チ:4, ツ:5
解法2:面積を使う方法
△
である。
同じ面積
公式
より、
だ。
式E
より
となる。
解答チ:4, ツ:5
解法3:2倍角の公式を使う方法
数学Ⅱの範囲になってしまうけど、
△
なので、図中の○の角は等しいから、
より
である。
この式は、2倍角の公式
公式
より、さらに
と変形できる。
いま、△
より
となる。
これを式Fに代入して、
である。
解答チ:4, ツ:5
最後は、このときの△
チツを(1)の式A'に代入して、
である。
解答テ:5
さらに別解
テを先に求めるなら、次のような方法もある。
△
公式
を使って、
とかける。
これに式B,式Dと
より
となる。
解答テ:5
これを(1)の式A'に代入すると、
となって
解答チ:4, ツ:5
この方法が一番計算が簡単だけど、問題の流れに逆らっているし、上の解法1,2の方が自然かも知れない。