大学入試センター試験 2020年(令和2年) 追試 数学ⅡB 第5問 解説
(1) ア~シ
前回投票 | 前回棄権 | 前回選挙権なし | |
---|---|---|---|
今回投票 | アイ | | |
今回棄権 | | |
表Aの値の和は
より
アイ
である。
解答ア:1, イ:2
なので、有権者全体において、
今回投票の人は
よって、有権者全体から無作為に一人を選ぶとき、
今回投票の人が選ばれる確率は
解答ウ:6, エ:0, オ:5, カ:5
また、今回棄権かつ前回投票の人の母比率は
なので、この母集団から大きさ
に従う。
解答キ:1, ク:0
ここで、二項分布についての復習をしておこう。
復習
確率変数
平均
復習より、
解答ケ:9, コ:0, サ:9, シ:0
(1) スセ
この
グラフ的には、
図Bはイメージをつかむために載せただけで、この図が描ける必要はない。
ここから先はお決まりの解き方なので、解説は最小限にする。
詳しくはこのページを見てほしい。
標本サイズの
この
面積の計算は正規分布表を使うけど、正規分布表に載っているのは
標準正規分布の
図Cの正規分布を標準化して
標準化の式は問題文中のケ~シの式で、
だった。
これを使って図Cの分布を標準化する。
図中の
だけど、いま
ケコより、
となる。
よって、図Cを標準化すると図Dができる。
図Dの赤い部分の面積を求めるので、正規分布表の
とある。
これが、図Dの緑の面積だ。
緑の面積と赤い面積の合計は
赤
より、
赤
となる。
解答ス:0, セ:5
(2)
次は、母比率の推定だ。
まず、母比率を推定する式の復習から。
公式
標本比率を
ただし、
信頼度95%のとき、
信頼度99%のとき、
である。
公式より、
とかける。
よって、信頼区間の幅
なので、
より
となる。
解答ソ:5
アドバイス
これじゃ原理がゼンゼン分からないけど、原理通り解くと時間がかかるから、センター試験本番では機械的に公式を使おう。
原理に関してはこのページを参照してほしい。
式Bに
より
となる。
この式の両辺を2乗すると
より
とかける。
問題文に
となる。
解答タ:3, チ:8, ツ:4
標本の大きさが
と表せる。
式Dを見ると、
式Dで
について考えてみると、
である。
横軸を
図Eより、
のときに最大。
よって、
のときに最大なので、
解答テ:1