大学入試センター試験 2020年(令和2年) 追試 数学ⅡB 第1問 [2] 解説
(1)
関数
について考える。
式Aの赤い部分は、加法定理より
なので、式Aは、
解答タ:3, チ:2, ツ:3, テ:3
さらに、式Bを
と変形する。
式B'の赤い部分は、三角関数の合成をすると、図Aより、
である。
よって、式B'は
解答ト:3, ナ:2, ニ:3
(1)では、
なので、定義域はすべての実数だ。
よって、
なので、
だから、これに式Cを代入すると
となる。
以上より、
であることが分かる。
解答ヌ:3
ここで、グラフの移動と拡大縮小について復習しておこう。
復習
平行移動
対称移動
拡大
縮小
である。
グラフの移動と拡大縮小が分かったところで、
式Cより、このグラフは
とかける。
これをちょっと変形して
とすると、復習より、このグラフは、
今問われているのは周期なので、必要なのは
もとの
だった。
である。
解答ネ:2, ノ:3
(2)
に式Cを代入すると
より、
とかける。
ここで、
とおくと、式Dは
となる。
見慣れた三角方程式になった。
あとはいつものように解こう。
まず、
だけど、これを変形すると
より
となる。
よって、
である。
つまり、
となる。
これを図で表すと、図Bができる。
である。
この両辺を
なので、式D'は
となる。
よって、解はないので、
だ。
解答ハ:0
この解は、図Bの緑の範囲と、直線
図にすると、図Cの赤い点だ。
図Cの赤い点は3個。
なので、
である。
解答ヒ:3
式Cより
この解は図Dの赤い点なので、
だ。
解答フ:7
この範囲で、例えば赤い線のときを考えると、
である。
解答ヘ:6
なので、
である。
解答ホ:3
別解
三角関数のグラフを描くのが苦じゃなければ、次のような方法がお勧めだ。
(1)で考えたように、
①
②
だった。
この考え方でグラフを描く。
① まず、
② さらに、図Gを
図Hの赤い曲線が、
いま、
なので、
この図で、黒い実線と、直線
の共有点が
なので、黒い実線との共有点はない。
解答ハ:0
黒い実線との共有点は、青い点の3個だ。
解答ヒ:3
これと黒い実線との共有点は7個。
解答フ:7
なので、黒い実線との共有点は6個ある。
解答ヘ:6
これと黒い実線との共有点は3個だ。
解答ホ:3