大学入試センター試験 2020年(令和2年) 追試 数学ⅠA 第4問 解説
(1)
一次不定方程式はお約束の解き方があるので憶えておこう。
①の一次不定方程式を解く。
これを「=余り」の形に変形して、
式A2'に式A1'を代入して、
より
ができる。
①からこの式を辺々引くと
となるから、
とかける。
ここで、
でなければならない。
以上より、一次不定方程式①のすべての整数解は、
と表せる。
式Cより、自然数
のときで、そのときの
である。
解答ア:9, イ:2
また、すべての整数解は、式Cの定数項がアイと等しいので、式Cの
となる。
解答ウ:3, エ:1, オ:7
(2)
そのときの商を
とかける。
よって、
と表せる。
この式の青い部分は
この余りがイの
ひとつ見つけた。
もうひとつ見つけた。
答えはカキの2個なのでこれで全部見つけたけど、念のために
不適。
不適。
以上より、
のときである。
解答カ:3, キ:4(順不同)
(3)
オイより、
と表せた。
つまり、
なので、この
となるのは、
(2)より、
としたとき、
のときだった。
よって、
と表せるのは、
または
のときであることが分かる。
このとき、
式Dより
この
式D',式E'を見ると、
なので、
なので、
なので、
なので、
となる。
これが問われている最小の
解答ク:9, ケ:1, コ:6, サ:1, シ:0, ス:0, セ:1, ソ:2, タ:1
(4)
が整数になるためには、根号の中が
の形で表せればよい。
ここで、
より
である。
見覚えがある式ができた。
これは、不定方程式①の
つまり、不定方程式①の整数解の
よって、この問題で問われているのは、不定方程式①の整数解
まず、条件Aから考える。
不定方程式①の
を変形して
とする。
いま問われているのは
のときなので、式①'より
とかける。
これを計算すると
となるけど、
である。
次に、条件B。
とかける。
ここで、
である。
(3)より、
または
のときだった。
式H'が成り立つ
式Dのとき、
式H'に式Dを代入して
式Eのとき、
式Hに式Eを代入して、
より、どちらの式の場合でも
となる。
ここまで分かれば勝ったも同然。
あとは手を動かして計算するだけだ。
式Dより,
を満たす最小の
を使う。
これを式Dに代入して、
これを式①'に代入して、求める
解答チ:1, ツ:2, テ:8, ト:0
また、このときの
となるけど、
解答ナ:5, ニ:2, ヌ:7