大学入試センター試験 2020年(令和2年) 追試 数学ⅠA 第1問 [3] 解説
(1)
なので、頂点の座標を求めよう。
を展開して、
これを平方完成すると
途中式
となる。
よって、
とかける。
この頂点の
問題文のマスに合うように変形して、最大値は
である。
解答ト:-, ナ:1, ニ:4, ヌ:2
別解
これだけだと面白くないから、ちょっと違う考え方も紹介しておく。
式Aは、
を
なので、式Aのグラフと式Bのグラフの軸は等しい。
式Bのグラフは
で
よって、軸の方程式は
とかける。
以上より、式Aのグラフの頂点の
である。
説明は長くなってしまったけど、この考え方を使うと 軸が一瞬で求められる。
いろいろな解き方ができることは強みになるから、こういう考え方も知っておいてほしい。
頂点の
式Cを式Aに代入して、
途中式
これを計算して、頂点のとなる。
よって、
である。
解答ト:-, ナ:1, ニ:4, ヌ:2
(2)
アドバイス
次は、定義域が
のときの、
この問題では、
グラフの軸は
軸と定義域の両方が移動する二次関数の最大最小の問題は、見たことがないかも知れない。
私の記憶にある限り、センター試験でも過去に出たことがない。
けれど、大丈夫。
センター試験は、簡単な問題を難しく見せるのが得意なので、驚く必要はない。
軸や定義域の片方だけが移動する問題と同じように解こう。
まず、最大値から。
定義域の中央は
場合分けA | 場合分けB | 場合分けC |
---|---|---|
のとき | 軸 のとき | 軸 のとき |
この場合は
なので、
途中式
より
のとき。
問題文より
なので、場合分けAは不適。
この場合は
軸
なので、
途中式
より
のとき。
このとき、最大値は表Aの赤い点なので、定義域の両端だ。
右端でも左端でもいいんだけど、今は右端の
途中式
となる。
この場合は
軸
なので、
途中式
より
のとき。
このとき、最大値は表Aの赤い点なので、定義域の右端だ。
パターンBでの計算をそのまま使って、最大値は
となる。
以上より、
である。
解答ネ:2
それから、最小値。
定義域の両端は
場合分けD | 場合分けE | 場合分けF |
---|---|---|
のとき | のとき | 軸 のとき |
この場合は
なので
途中式
より
のとき。
問題文より
なので、場合分けDは不適。
この場合は
なので
途中式
各辺に
各辺に
のとき。
問題文より
なので、これとあわせて
のとき としておこう。
このとき、最小値は表Bの青い点なので、頂点の
これは、(1)より
である。
解答ノ:8
この場合は
軸
なので
途中式
より
のとき。
このとき、最小値は表Bの青い点なので、定義域の左端(
途中式
である。
解答ハ:-, ヒ:2, フ:1, ヘ:6