大学入試センター試験 2020年(令和2年) 本試 数学ⅡB 第4問 解説
問題を解く準備
まず、図を描く。
座標をとって描くと図Aみたいなのができるけど、時間がかかるのでお勧めしない。
問題文を読むと、点
なので、図Bのような平面αだけの図を描こう。
点
なので、これは不適だ。
それから、どうせ問題を解いてゆくと立体の図が必要になるんだろうけど、それはその時考えることにする。
(1)
より、
解答ア:3, イ:6
より、
途中式
である。
解答ウ:4, エ:3
また、
途中式
となる。
解答オ:3, カ:6
(2)
とおく。
①より
とかける。
これに式Dを代入して、
より
となる。
これに式A,式Cを代入して、
と表せる。
また、①の
に式Dを代入して、
とかける。
これを計算して、
より
と表せる。
これに式B,式Cを代入して、
両辺を
である。
この式E,式Fを連立方程式として解く。
式F-式Eより、
| | | ||
| | | | |
| | |
なので、
これを式Eに代入して、
となる。
解答キ:-, ク:2, ケ:3, コ:1
より
とかける。
これを計算して、
よって、
解答サ:2, シ:6
別解
より
なので、
これに式A,式B,式Cを代入して、
途中式
となるから、
である。
解答サ:2, シ:6
(3)
とかける。
これに式Gを代入して、
より
であることが分かる。
いま、
なので、式Iは
とかける。
これを計算して、
である。
解答ス:2, セ:2, ソ:-, タ:4
ここで、ベクトルの平行について復習しておく。
復習
2つの
である。
式Iより
だった。
なので、復習より
であることが分かる。
また、
である。
よって、四角形
なので台形だけど、
なので平行四辺形ではない。
以上より、正しい選択肢は
③
である。
解答チ:3
別解
上の解説は計算だけで解いたけど、図で考えると次のようになる。
やっていることは同じだけれど。
式Gを
と変形して図にすると、図Cのようになる。
式G'の左辺が図Cの青いベクトル、右辺が赤いベクトルだ。
図Cより、
なので
だから、
いま、
なので、式Iは
とかける。
これを計算して、
である。
解答ス:2, セ:2, ソ:-, タ:4
台形だけど
平行四辺形ではない
よって、正しい選択肢は
③
である。
解答チ:3
ここまでに分かったことを図Bに書き込むと、図Dができる。
台形の面積は
なので、図Dより、四角形
解答ツ:3, テ:0
それから、どうせ先で使うので、△
である。
よって、△
△
(4)
やっぱり立体の問題になった。
なので、仕方がないから立体の図を描くと、図Eのようになる。
点
とおく。
より
となる。
また、
より
である。
この式L,式Mを連立方程式として解く。
式L
| | | ||
| | | | |
| | |
なので、
となる。
また、式L-式Mより、
| | | ||
| | | | |
| | |
なので、
である。
よって、点
となる。
解答ト:1, ナ:2, ニ:2, ヌ:1, ネ:2, ノ:2
このとき、
途中式
となる。
よって、
より
であることが分かる。
いま、
である。
解答ハ:6, ヒ:0
図Eのように、点
このとき、△
式Nより、
よって、
である。
また、
だ。
詳しく
ここで、ベクトルと平面の垂直について復習をしておこう。
復習
平面
である。
復習より、
よって、平面
さらに、
で、
なので、
よって、
よって、△
である。
解答フ:3
もうちょっとだ。
四面体の底面(図Eの斜線の三角形)の面積は、式Jより
より
解答ヘ:4, ホ:3