大学入試センター試験 2020年(令和2年) 本試 数学ⅡB 第1問 [2] 解説
(1)
指数が分数だと、何となく分かりにくいという人も多いと思う。
この問題に出てくるのは
だ。
なので、イメージがつかみにくければ
とおくという手もある。
すると、
となって、指数がすべて整数で表せる。
以上より、問題文の式を
のとき、
が問われていることになる。
式Aの両辺を2乗して、
より
となる。
ここで、
なので、式Bは
である。
解答タ:1, チ:1
次は、
つまり
を求める。
タチより
より、
なので
ここで、
なので、
だから、
である。
よって、式Cより、
となる。
解答ツ:1, テ:3
この小問の最後は、
つまり
だ。
この
とかける。
ここで、
なので、式Dは
より
である。
解答ト:-, ナ:3, ニ:6
別解
ちょっと手間はかかるけど、式Aの両辺を3乗しても解ける。
式Aの
の両辺を3乗すると、
となる。
ここで
なので、式Eは
より
これに式Aを代入して、
である。
解答ト:-, ナ:3, ニ:6
(2)
②を変形すると、
となる。
よって、
とかける。
解答ヌ:2, ネ:1, ノ:0
③は底が
③より
である。
これを変形して、
より
これを問題文の⑤の形になおして、
となる。
解答ハ:3, ヒ:-, フ:4
領域の境界になる直線は、④と⑤より
だ。
この2式の連立方程式を解くと、2つの直線の交点(図Aの黒い点)の座標が分かる。
④'
| | | ||
| | | | |
| | |
より、
なので、図Aのように、2つの直線の交点は
以上より、図Aの緑の範囲に含まれる
である。
解答ヘ:7
このとき、
最大値は、④'に
とかける。
ここで、
となるけど、中辺が対数,左辺と右辺が対数じゃないので、この式は計算できない。
なので、左辺と右辺を対数にしよう。
式F'の左辺と右辺に
より
いま、底の
とかける。
より
だから、式F''より、
である。
解答ホ:5