大学入試センター試験 2020年(令和2年) 本試 数学ⅠA 第1問 [3] 解説
(1)
図Aのように、
よって、
とかける。
これを展開して、
解答:ツ:2, テ:4
このグラフが、点
図Bより、放物線が緑の直線と共有点を持つためには、、
であることが分かる。
この方針で解こう。
式Aと式Bのどちらを使ってもいいんだけど、ここでは計算が簡単っぽいので式Aを使うことにする。
式Aに
これが
より、連立不等式
ができる。
これを解く。
上の式より、
下の式より、
以上より、答えは式Dと式Eの共通部分の
である。
解答ト:1, ナ:0, ニ:2, ヌ:3
(2)
次に、
まず、
式Aと式Bのどちらを使ってもいいんだけど、今は式Aに
とかける。
これを計算して、
解の公式より、
今は
よって、
この
を使って
(2) 解法1
反射的に式Aや式Bに代入して
計算はできるだけしたくないし、楽な方法を考える。
考えてみると、
放物線の軸は
よって、放物線の軸は、
である。
いま、
となる。
これが頂点の
次は、頂点の
これも、計算はできるだけ避ける方向で考える。
つまり、図Dのような移動だ。
図D中の点Aを考えると、
これを
図中のオレンジの線と赤い線の長さは等しい。
なので、赤い線の長さも
よって、
以上より、
平行移動したものである。
解答ネ:3, ノ:3, ハ:-, ヒ:4
このときの放物線と
を代入して、
とかける。
あとはこれを計算して、
解答フ:8, ヘ:6, ホ:3
(2) 解法2
アドバイス
以上、解法1は考え方を説明したから解説が長くなってしまったけど、イメージさえつかめれば解くのは一瞬だ。
この考え方に気がつかなかった場合は、式Fを式Bに代入して
その場合は次のようになる。
右辺を平方完成する。
より、
解答ネ:3, ノ:3, ハ:-, ヒ:4
このときの放物線と
とかける。
あとはこれを計算して、
解答フ:8, ヘ:6, ホ:3