大学入試センター試験 2020年(令和2年) 本試 数学ⅡB 第2問 解説
(1)
直線
よって、傾きは、
に
を代入した
である。
傾きが式Aである直線が、点
を通るので、
とかける。
これを整理すると、
解答ア:2, イ:2, ウ:1
放物線
直線
なので、傾きは、
に
を代入して、
である。
傾きが式Bである直線が、点
を通るので、
より
とかける。
これに
を代入して、
途中式
これを整理して、と表せる。
解答エ:2, オ:4, カ:2, キ:4, ク:1
①と②は両方とも直線
よって、2つの式の
このことから、連立方程式
ができる。
方程式が2つなのに文字が3つあるけど、
式Cを変形して、
これを式Dに代入して、
より
途中式
ここで、
である。
これを式C'に代入して、
となる。
解答ケ:0, コ:2
よって、図Aより
である。
解答サ:2, シ:1
(2)
2つの放物線の交点の
より
途中式
ここで、
となる。
解答ス:a
よって、放物線
赤い部分の面積
より
途中式
である。
解答セ:3, ソ:3
(3)
次は、
面積を求める領域は、図Cの斜線の部分のうち、
図形の変化は「アニメーション開始」 を押して確認。
図形の変化は、スライダーを動かして確認。
図Cより、
よって、
だけど、これは、は式Fの積分の上限が
なので、(2)の結果をそのまま使おう。
式Gの
解答タ:1, チ:1, ツ:3
さらに、図Cより、
図Dより、
なので、赤い部分だけ計算しよう。
式Hの赤い部分を計算すると、
途中式
となる。
よって、
解答テ2, ト:4, ナ:2, ニ:1, ヌ:3
(4)
に式Gと式Hを代入して、
これを
なので、
より
となる。
これをたすきがけして、
| → | |||
| → | |||
| |
より
となるから、
のときに
いま、問われているのは
式Jのうち、
なので、
極大値 |
となる。
増減表より、最大値をとるのは
のとき。
解答ネ:2, ノ:3
そのときの最大値は、式Iに
途中式
である。
解答ハ:2, ヒ:2, フ:7
アドバイス
増減表を書くとき、例えば
復習
三次関数のグラフは、
のような形に、
のような形になる。
式Iより、
式Jより、
よって、
計算しなくても、その左は増加,右は減少だ。