大学入試センター試験 2020年(令和2年) 本試 数学ⅠA 第1問 [2] 解説
問題を解く準備
まず最初にすることは、問題の集合を目に見える形にすることだ。
というわけで、集合
なので、集合
集合
これは、
なので、集合
以上より、図Aに集合
集合
(1)
つまり、集合
ベン図で表すと、図Cの青い集合に含まれる。
図Cの青い集合は、
なので
とかけるから、
である。
解答ス:2
(2)
始めに考えたように、これは
である。
解答セ:1, ソ:2
また、
なので、
である。
解答タ:4
アドバイス
この問題の場合、
は不適。
(3)
最初に、反例について復習しておこう。
復習
命題が偽であることを証明するには、反例を一つあげればよい。
このことについて、簡単な命題を例に考えてみよう。
例1:偶数は、奇数である。(偶数 奇数)
この命題を集合で表すと、
仮定:偶数
結論:奇数
なので、ベン図は図Eのようになる(図中、緑が仮定の集合,斜線部が結論の集合)。
この命題は偽で、反例は例えば2だ。
この反例の2は、図Eでは赤い点にあたる。
例2:偶数は、3の倍数である。(偶数 3の倍数)
この命題を集合で表すと、
仮定:偶数
結論:3の倍数
なので、ベン図は図Fのようになる(図中、緑が仮定の集合,斜線部が結論の集合)。
この命題は偽で、反例は例えば2だ。
この反例の2は、図Fでは赤い点にあたる。
例2:偶数は、4の倍数である。(偶数 4の倍数)
この命題を集合で表すと、
仮定:偶数
結論:4の倍数
なので、ベン図は図Gのようになる(図中、緑が仮定の集合,斜線部が結論の集合)。
この命題は偽で、反例は例えば2だ。
この反例の2は、図Gでは赤い点にあたる。
以上から、仮定の集合と結論の集合がどのような関係にあっても、反例とは
仮定の集合に含まれて結論の集合には含まれないメンバー(要素)
であることが分かる。
復習より、選択肢のうち、
仮定の集合に含まれて
結論の集合には含まれない
ものを探せばよい。
⓪
図Hで、
仮定の
結論の
①
図Iで、
仮定の
結論の
②
図Jで、
仮定の
結論の
③
図Kで、
仮定の
結論の
解答チ:3