大学入試センター試験 2019年(平成31年) 追試 数学ⅡB 第2問 解説
(1)
である。
解答ア:0
となるけど、
である。
解答イ:-, ウ:3
なので、
となる。
直線
となる。
傾き
とかける。
さらに、式Aより
なので、式Dは
より
となる。
解答エ:3, オ:3, カ:2
次は、キ。
式Cより、傾きは
だけど、キは
いま、
問題文より
図Aより、傾き
のとき。
解答キ:0
最小値は、式Cに
である。
解答ク:-, ケ:3
(2)
まず、曲線
曲線
だけど、
よって、曲線
また、式A'の右辺は
と因数分解できるので、曲線
で交わる。
また、キクケより、曲線
における接線の傾きの最小値は、
だった。
以上より、曲線
確認しておくと、原点を通る直線は、
傾きが
余談
蛇足のような気もするけれど、ちょっと気になったから書いておく。
図Bの曲線
原点より左だと
とか思う人は.....いるかな?
確かに日常生活では、こういうのは交わっているって言う。
けれど、数学では、線の上下が入れ替わっている点(ここでは原点)での傾きが等しいときは、接していることになっている。
ここで、原点を通る傾き
なので、曲線
なので、この場合も曲線
なので、曲線
以上より、曲線Cと、原点を通り 傾きが
であることがわかる。
いま問われているのは、曲線
よって、式Eの
が答えだ。
解答コ:-, サ:1, シ:1, ス:3
別解
上の解説ではグラフで解いたけど、連立方程式からでも解ける。
ただし、上の解法の方がシンプルだし、問題の流れにも乗っているのでお勧めだ。
曲線
の解だ。
なので、この連立方程式を解く。
より
なので
である。
このうち、
だ。
これをさらに
とすると、
なので、場合分けだ。
これを整理すると、問題文より
より、
式Gの実数解はない。
なので、式Fの連立方程式の解は、先に求めた解
の1個となる。
よって、曲線
これを整理すると、問題文より
より、
式Gの実数解は
の1個。
この
なので、式Fの連立方程式の解は、
の1個となる。
よって、曲線
これを整理すると、問題文より
より、
式Gの実数解は2個あり、ともに
なので、式Fの連立方程式の解は、先に求めた解
とあわせて3個ある。
よって、曲線
以上をまとめると、
となる。
解答コ:-, サ:1, シ:1, ス:3
ここまで、曲線
ここからは、曲線
図C,図D,図Eは、曲線
この
なので、図C,図D,図Eの赤い直線を平行移動、つまり上下に動かしてみよう。
図Cの赤い直線を上下に動かすと、図Fができる。
図Fを見ると、
よって、
つまり
のとき、
図Dの赤い直線を上下に動かすと、図Gができる。
図Gにおいても、
なので、
つまり
のときも、
図Eの赤い直線を上下に動かすと、図Hができる。
図Hを見ると、
よって、
つまり
のとき、
以上より、
式H
ことがわかる。
いま問われているのは、曲線
との共有点の個数だ。
また、
よって、式Hの
が答えだ。
解答セ:1, ソ:1, タ:3
(3)
この小問では、
先に描いたグラフだと、図Hの場合だ。
図Hをちょっと整理して、必要な情報を書きたすと図Iができる。
図Iのように、曲線
曲線
言いかえると、
であるとき。
ここで、図Iは原点に関して対称なので、
だから、式Iは
より
と表せる。
この
の解だ。
これを解いて、
となる。
解答チ:3, ツ:1, テ:3
このとき(直線
2個
になる。
解答ト:2
式Jの2つの解のうち、
だ。
そのまま代入すると式が複雑になるので
とおいて、式J'を
としてから代入しよう。
式J''を式Aに代入して、
より、
である。
とかける。
この式の
となる。
この式の赤い部分が、
である。
解答ナ:6, ニ:2, ヌ:3
(4)
この赤い部分の面積が、
これを式で表すと
となる。
ここで、定積分と微分の関係を復習しておくと、
復習
だった。
なので、式Kの両辺を微分すると、
より
とかける。
この式が常に成り立つので、両辺の同類項の係数は等しいから、
より
である。
解答ネ:1, ノ:3
また、
なので、式Kより
である。
これを解くと
だ。
いま、
である。
解答ハ:3