大学入試センター試験 2019年(平成31年) 追試 数学ⅠA 第1問 [1] 解説
(1)
が
なので、式Aより
両辺を
となる。
解答:ア:-, イ:2, ウ:3
アドバイス
式Bから式Cへの変形は、
としてから、右辺の分母を有理化して
とする人が多いと思う。
けれど、式Bの右辺の
と書けるから、両辺を
文章で説明すると面倒な感じだけど、慣れると一瞬で計算できる。
この考え方は根号を含む分数の約分にも使えるので、マスターすることをお勧めする。
となるのは、式Aより
両辺を
となる。
解答エ:2, オ:3, カ:2, キ:6
または
エ:2, オ:6, カ:2, キ:3
アドバイス
式D以降は、分数にしてから有理化する方法だと、
となる。
(2)
まず、イメージをつかむために数直線を描く。
で、中点を点
さらに、中点の座標の復習をしておこう。
復習
2点
復習より、
である。
これに
を代入して、求める座標は
であり、これが中点に対応する実数である。
解答ク:6
(3)
この問題は、絶対値の考え方を使う方法と、使わない方法の2通りが考えられる。
その両方を解説しておく。
解法1
アドバイス
センター試験への対策として、絶対値は必ずマスターしておきたい。
だけど、多くの受験生が絶対値を好きじゃないのも事実だと思う。
なので、まず、絶対値を使わない方法で解いてみよう。
(1)より、
よって、求める
である。
また、問題文にあるように、
となるので、問題文中の
は、
より
式G
と書ける。
式Gと式Fは同じ
なので、
でなければならない。
式Hを見ると、すぐに
だと想像がつくけれど、ここでは計算で解いておく。
式Hの二つの式を辺々たして、
|
||||||
である。
解答ケ:6
また、式Hの二つの式を辺々引いて、
|
||||||
となるので、
である。
解答コ:6, サ:2, シ:3
解法2
アドバイス
この問題については、解法1のように絶対値を使わずに解ける。
解法1で解いてもらってOKだ。
けれど、(2)で求めた結果を全く使わなかったことからも分かるように、解法1は問題の流れには乗っていない。
流れは、次のような絶対値を使う方法だ。
(1)より、
である。
これは、(2)の図Aの点
なので、
図Bにおいて、点
なので、点
である。
であることが分かる。
ここで、
式Iで点
という計算だった。
同じように、
だけど、
左にあると、
なので、
と絶対値をつけておこう。
これを式Jに代入して、
となる。
解答ケ:6, コ:6, サ:2, シ:3