大学入試センター試験 2019年(平成31年) 追試 数学ⅠA 第4問 解説
ア~エ
最初は単純な計算だ。
なので、
アイ
となる。
解答ア:3, イ:5
また
なので、
ウエ
である。
解答ウ:4, エ:3
(1)
アイウエより、式①,式②は
となる。
①と②の連立方程式より、
とかけるので、
は、不定方程式
の解のひとつである。
解のひとつが見つかったので、あとはいつも通りに解こう。
式Aの両辺を
これを、不定方程式
から辺々引くと、
|
|||||
式B |
とかける。
ここで、
でなければならない。
なので、すべての整数解は
と表せる。
解答オ:1, カ:3, キ:1, ク:6
(2)
①より
なので、
だけど、緑の項は
でなければならない。
解答ケ:1, コ:6
②より
だけど、この両辺を2乗すると
となる。
この式の緑の項は
である。
解答サ:1
よって、
とかける。
式②と式Cを
より
となる。
この式の緑の項は
でなければならない。
解答シ:1, ス:3
(3)
したがって、
の倍数である。
ここでちょっと倍数の復習をしておくと、
復習
連続する
だったから、連続する
問題文より
だけど、
なので、
の連続した整数のどれか。
よって、
の連続した整数のどれかだ。
連続する
ってことは、
今求めているのは
式Dより、
なので、求める
である。
解答セ:0
アドバイス
ここまで、考え方を説明したのでちょっと長い解説になったけど、分かってしまえば解くのは一瞬だ。
次は
である。
これが
ここからは頭を使わずに手を使う。
1 | 5 | 0 | 7 | ||||||
2 | 0 | 8 | ) | 3 | 1 | 3 | 6 | 0 | 0 |
2 | 0 | 8 | |||||||
1 | 0 | 5 | 6 | ||||||
1 | 0 | 4 | 0 | ||||||
1 | 6 | 0 | 0 | ||||||
1 | 4 | 5 | 6 | ||||||
1 | 4 | 4 |
余りが
より、あと
よって、
の
である。
解答ソ:6, タ:4
アドバイス
余りが
の
けれど、式Eより
なので、
また、例えば
のときにも
けれど、
アドバイス
一次不定方程式に持ち込む方法もあるけど、かえって時間がかかると思う。
センター試験では、こんな感じで、頭よりも手を使って解いた方が速いことも多い。
(4)
問題文より、
とかける。
これを展開すると
となる。
この式を
と見比べて、
という式が出来る。
この2つの式に式Fを代入すると、
式Gの両辺の正の平方根をとると、
より、
式Hの両辺の正の平方根をとると、
だけど、これが整数になるので、
なので、
とおくと、
より、
以上から、
なので、連続した2つの整数で、小さい数は
アドバイス
これからは、頭を使わずに手を使う。
問題文から
ということは、
さらに、
なので、7つある
アドバイスより、
の4つ。
このうち、
のとき、
で、
何だか一発で答えに当たってしまった。
なので、求める
である。
解答チ:1, ツ:2
このとき、
解答テ:2, ト:4
解答ナ:1, ニ:4, ヌ:4
となる。