大学入試センター試験 2019年(平成31年) 追試 数学ⅠA 第1問 [3] 解説
(1)
方程式①の判別式が正であればよいので、
各辺を
展開して、
となる。
解答ツ:4, テ:3
さらに、このときの実数解を解の公式を使って求める。
式Aの中辺は
だから、式Aの中辺を
解の公式のルートの中身は判別式なので、式Aの中辺の
解の公式より、
となる。
解答ト:2
アドバイス
解の公式:
判別式:
っていうのもあるけど、使わないことを薦めます。
この公式に頼ってしまうと、因数分解するのがおろそかになりがちだから。
これを憶える余裕があったら、英単語のひとつでも憶えた方がいいです。
(2)
ここからはグラフで考える。
となるけど、この解は、
のグラフと
ということで、これは、グラフAと
このタイプの問題は、決まった解き方をするので憶えておこう。
復習
ポイントは、条件に合うグラフを描いて、
だ。
方程式①の解が正の実数と負の実数のとき、グラフAは
よって、グラフAは図Aのようになればよい。
まず、復習の3つの条件のうち、条件Bから始めよう。
いま、グラフは
図Aより、このときの
より、
である。
次に復習の条件Aだ。
さっきの条件Bより、下に凸の放物線が
なので、条件Aは考えなくてもいい。
さらに、条件C。
今回の境目は
図Aの黒い放物線のように、軸が
つまり、放物線の軸はどこにあってもいい。
なので、条件Cも考えなくてよい。
また、問題文より
以上より、求める
である。
解答ナ:1, ニ:3
方程式①の解が異なる二つの正の実数のとき、グラフAは
よって、グラフAは図Bのようになればよい。
まず、復習の3つの条件のうち、条件Aから。
グラフが
だけど、
となる。
これを整理すると、
より
となる。
問題文に
次に、条件Bだ。
今、グラフは
図Bより、このときの
より、
最後に、条件C。
今回の境目は
ここで、放物線の軸についてちょっと復習する。
復習
だった。
グラフAの式を平方完成するのは面倒なので、復習の方法を使おう。
復習より、グラフAの軸は、
これが
より
以上の式C,式D,式Fの重なる部分が答だ。
数直線を描くと、
となるので、求める範囲は
である。
解答ヌ:0, ネ:3
別解
式Eからの変形で、先に約分すると次のような計算になる。
これが
だけど、ここからがちょっと面倒だ。
両辺に
式Gの分母を払うと
これと場合分けの
式Gの分母を払うと
これと場合分けの
なので、
となって、式Fができる。