大学入試センター試験 2018年(平成30年) 本試 数学ⅠA 第5問 解説

ア~ケ

図A
大学入試センター試験2018年本試 数学ⅠA第5問 解説図A

図Aで、△ABCは直角三角形なので、
BC2=AB2+AC2=22+12=5 0<BCなので、
BC=5
である。

また、ADAの二等分線なので、
BD:CD=AB:AC=2:1 となるから、
BD=23BC
である。

よって、
BD=235=253 となる。

解答ア:2, イ:5, ウ:3


図B
大学入試センター試験2018年本試 数学ⅠA第5問 解説図B

ABBEと、線分と円の交点の長さの積を問われているので、方べきの定理だ。

図Bで、円と線分BABDに方べきの定理を使うと、
ABBE=BD2=(253)2=209 となる。

解答エ:2, オ:0, カ:9

ここで、AB=2なので、式Aは
2BE=209
となるから、
BE=109
である。

解答キ:1, ク:0, ケ:9

コ,サ

以上の値を
BEBDABBC
に代入すると、
10925325
より
109322533225
53525
となるので、には<が入り
BEBD<ABBC式B
である。

解答コ:0

さて、問題は式Bの意味だ。

図C
大学入試センター試験2018年本試 数学ⅠA第5問 解説図C

もし図CのようにEDACが平行なら、
EBD∽△ABC
なので、
BEBD=ABBC
となる。

図D
大学入試センター試験2018年本試 数学ⅠA第5問 解説図D

実際には、式Bのように
BEBD<ABBC
なので、図CよりもBEが短かったりBDが長かったりする。
つまり、図Dのような形になる。

というわけで、直線ACと直線DEは、図Dの右下で交わる。

解答サ:4

シ~タ

図E
大学入試センター試験2018年本試 数学ⅠA第5問 解説図E

次は、CFAFだ。
線分の長さの比率を問われているので、まず
相似 チェバの定理 メネラウスの定理 の3つを疑おう。
今回はメネラウスの定理だ。

図Eの緑の三角形と赤い線にメネラウスの定理を使って、
AEEBBDDCCFAF=1

これにそれぞれの値を代入して、
21091092535253CFAF=1

途中式 291010253525CFAF=1
955232CFAF=1
4521CFAF=1
85CFAF=1
CFAF=58式C
となる。

解答シ:5, ス:8

アドバイス

上の解説では、できるだけ単純な考え方をして、値を代入した。
(1)で使ったBD:CD=2:1を憶えていれば、BDDCの部分は、直接
BDDC=21
となるので、計算が楽になる。

AF=CF+1なので、これを式Cに代入して、
CFCF+1=58

途中式 8CF=5(CF+1)=5CF+5 3CF=5
CF=53
である。

解答セ:5, ソ:3


また、問題文からCFAC=BFABになると言う。
分数の形じゃ分かりにくいので、比になおそう。
つまり
CF:AC=BF:AB
になるらしい。
ということは、BCABFの二等分線だ。
よって、△ABFで、
ADAの二等分線 BCBの二等分線 なので、点Dは角の二等分線の交点になる。
以上より、点Dは△ABFの内心である。

解答タ:1