大学入学共通テスト 2024年(令和6年) 追試 数学ⅡB 第1問 [1] 解説

(1)

(1)では、公式を使わずに 対数の底を変換する。
と言うと大変そうだけど、問題文が上手に誘導してくれているから大丈夫。
流れに乗って解こう。

まず、指数関数と対数関数の関係の復習から。

復習

0<aa10<b のとき、
logab=c  ac=b

復習より、
t=log3x
は、
x=3t
と変形できる。

解答ア:2

この式の両辺の2を底とする対数をとると、
log2x=log23t=tlog23 とかける。

解答イ:2

この両辺を log23 で割って
log2xlog23=t
と変形してから tをもとに戻すと、log3x
log3x=log2xlog23式A
と表せる。

解答ウ:4

(2)

(i)

まず、対数の底を 2 にそろえる。

f(x)=log2x+log3x
に式Aを代入すると、
f(x)=log2x+log2xlog23=(1+1log23)log2x だから、
A=1+1log23式B
である。

解答エ:a

g(x)=(log2x)(log3x)
に式Aを代入すると、
g(x)=(log2x)(log2xlog23)=1log23(log2x)2 だから、
B=1log23式C
である。

解答オ:5

0<log23 なので、
0<A 0<B だ。


また、
X=log2x
とおくと、Xの範囲はすべての実数で、
{f(x)=AXg(x)=BX2式D
となる。

不等式①の
f(x)>g(x)
に式Dを代入すると、
AX>BX2
より
BX2AX<0
とかける。

これはさらに、
X(BXA)<0
となり、この両辺を B で割ると、0<B なので
X(XAB)<0
と表せる。

いま、0<A0<B より 0<AB だから、この不等式の解は
0<X<AB式E
だ。

この式の右辺は、式A,式Bより
AB=1+1log231log23
だけど、繁分数の分母分子に log23 をかけると
AB=log23+1式F
と変形できる。

したがって、式Eは
0<X<log23+1式G
となる。

Xの定義域はすべての実数なので、この範囲すべてが不等式①の解だ。

解答カ:0, キ:8


これををxの範囲にする。

式GのXをもとにもどして、
0<log2x<log23+1

これに
{1=log220=log21
を代入して、
log21<log2x<log23+log22
log21<log2x<log2(32)

この式の対数の底 21より大きいので、求めるxの範囲は
1<x<6
である。

解答ク:1, ケ:6

(ii)

今度は、log12xlog13x の底を 23 に変換する。

log12x=log2xlog212=log2x1=log2x

解答コ:1

log13x=log3xlog313=log3x1=log3x

よって、F(X)G(X)

F(X)=log2xlog3x=(log2x+log3x)=f(x)

解答サ:1

G(x)=(log2x)(log3x)=(log2x)(log3x)=g(x)

解答シ:5

とかける。


より、不等式②は
f(x)>g(x)②'
と書きかえられる。

ここからは、不等式①と同じように解こう。

不等式②'に式Dを代入すると、
AX>BX2
より
BX2+AX<0
とかける。

これはさらに、
X(BX+A)<0
となり、この両辺を B で割ると、0<B なので
X(X+AB)<0
と表せる。

いま、0<A0<B より 0<AB だから、この不等式の解は
AB<X<0
だ。

これに式Fを代入すると、
(log23+1)<X<0式H
となる。

Xの定義域はすべての実数なので、この範囲すべてが不等式②の解だ。


この範囲をxで表す。

式HのXをもとにもどして、
(log23+1)<log2x<0

これに
{1=log220=log21
を代入して、
(log23+log22)<log2x<log21
log2(32)1<log2x<log21
log216<log2x<log21

この式の対数の底 21より大きいので、求めるxの範囲は
16<x<1
である。

解答ス:1, セ:6, ソ:1