大学入学共通テスト 2024年(令和6年) 追試 数学ⅠA 第4問 [1] 解説
(1)
①式を変形すると
より
とかける。
解答ア:3, イ:2, ウ:6
別解
ア~ウの式を変形すると、
となる。
これが①式になるので、
よって、
解答ア:3, イ:2, ウ:6
いま、
式Aの赤い部分の
偶数
偶数でも奇数でもいい
といえる。
さらに、式Aより、
式Aを満たす
ということで、
となるので、正の奇数の約数は
の2個ある。
さらに、正の約数と同じ数だけ負の約数が存在するから、
以上より、式Aを満たす、つまり①式を満たす整数
解答エ:4
この部分の別解
上の解では頭を使って解いた。
けれど、この問題で扱う数は
なので、頭よりも手を使って、全部書き出して考えた方が実は早かったりする。
その方法で解くと、次のようになる。
積が
の8組ある。
よって、
以上より、式Aを満たす、つまり①式を満たす整数
解答エ:4
この4組について、
なので、
なので、
なので、
なので、
だ。
よって、
のときである。
解答オ:2, カ:8
(2)
ア~ウより
は
と変形できた。
よって、
は
(1)と同様に考えると、
式Bを満たす
また、正の約数と負の約数は同じ数だけ存在する。
なので、式Bを満たす整数
一方、偶数の約数に関する条件はないから、偶数の約数はあってもなくてもいい。
偶数の約数があるのは
けれど、素因数に
いま問われているのは
したがって、
(
ということで、
ここで、約数の数について復習しておく。
復習
正の整数
と素因数分解されるとき、
個ある。
復習より、
と素因数分解できるとすると、正の約数の数は
と表せる。
これが4個になればよいので、
より
だ。
よって、このとき、
と素因数分解でき、
より
とかける。
いまは最小の
したがって、最小の
より
である。
解答キ:3