大学入試センター試験 2016年(平成28年) 本試 数学ⅡB 第4問 解説

(1)

図A
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅡB第4問 解説図A

図Aで、
ab=ac=32cos60
ab=ac=3式A

解答ア:3

bc=22cos60
bc=2式B

解答イ:2

PQ=OQOP
これにOP=saOQ=(1t)b+tcを代入して、
PQ={(1t)b+tc}sa
PQ=sa+(1t)b+tc式C
となる。

よって、
|PQ|2=(sa+(1t)b+tc)
               (sa+(1t)b+tc)
|PQ|2=s2|a|2+(1t)2|b|2+t2|c|2
            2s(1t)ab2stac+2t(1t)bc
式A,式Bを代入して、
|PQ|2=9s2+4(1t)2+4t2
            32s(1t)32st+22t(1t)
|PQ|2=9s26s+4t24t+4
stそれぞれ平方完成して、
|PQ|2=(3s1)2+(2t1)2+2式D
となる。

解答ウ:3, エ:1, オ:2, カ:1, キ:2

0(3s1)20(2t1)2なので、式Dが最小となるのは
{(3s1)2=0(2t1)2=0
のとき。つまり、
{s=13t=12式E
のとき。

解答ク:1, ケ:3, コ:1, サ:2

このとき、式Dは
|PQ|2=2
なので、
PQ=2

解答シ:2

(2)

ここまでの内容を、図Bにまとめた。

図B
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅡB第4問 解説図B

式Cより、
PQ=sa+(1t)b+tc
これに式Eを代入して、
PQ=13a+12b+12c
また、
OA=a
なので、
OAPQ=a(13a+12b+12c)
OAPQ=13|a|2+12ab+12ac
OAPQ=93+32+32=0
より、PAQ=90である。

解答ス:0, セ:9, ソ:0

よって、APQの面積は、12×底辺×高さ より、
1222=2
となる。

解答タ:2

また、GABCの重心なので、
AG:QG=2:1
となるから、
OG=OA+2OQ2+1
OG=13OA+23OQ
とかける。

解答チ:1, ツ:3, テ:2, ト:3, ナ:2

別解

GABCの重心なので、
OG=a+b+c3式F

a=OA
また、(1)よりQBCの中点なので、
OQ=b+c2
より、
b+c=2OQ

これを式Fに代入して、
OG=OA+2OQ3
OG=13OA+23OQ
となる。

解答チ:1, ツ:3, テ:2, ト:3

よって、Gは線分AQ2:1に内分する。

解答ナ:2

以上より、
GPQ=13APQ
なので、
GPQ=132=23
である。

解答ニ:2, ヌ:3