大学入試センター試験 2016年(平成28年) 本試 数学ⅡB 第1問 [1] 解説

(1)

856=(23)56
856=2356
856=252
856=2(2+12)
856=22212
856=42

解答ア:4, イ:2

復習

指数と対数の関係は、
logab=cac=b
だった。

log2719=xとおくと、
27x=19
(33)x=132
33x=32

となるので、
3x=2
x=23
である。

解答ウ:-, エ:2, オ:3

別解

底の変換公式より、
log2719=log319log327
これを変形して、
log2719=log3132log333
log2719=log3323
log2719=23
である。

解答ウ:-, エ:2, オ:3

(2)

グラフの移動について復習しておこう。

復習

y=f(x)をもとのグラフとして、
x軸に関して対称⇔y=f(x) y軸に関して対称⇔y=f(x) 原点に関して対称⇔y=f(x)

だった。
さらに、指数関数と対数関数のグラフの復習。

復習

aを定数として、
y=axy=logaxは、y=xに関して対称

だった。
ついでに、

復習

y=f(x)をもとのグラフとして、 y=xに関して対称⇔x=f(y) である。

って、これ数Ⅲの内容だっけ?


復習が終わったところで、問題を解こう。

y=(12)xを変形すると、
y=(21)x
y=2x

これは、y=2xxxに変えたもの。
よって、y=2xy=(12)xは、y軸に関して対称である。

解答カ:2

指数関数と対数関数のグラフの復習より、
y=2xy=log2xは、直線y=xに関して対称である。

解答キ:3

別解

y=log2xを変形して、
x=2y
これは、y=2xxyを入れ替えたもの。
よって、y=2xy=log2xは、y=xに関して対称である。

解答キ:3

y=log12xを変形すると、
底の変換公式より
y=log2xlog212
y=log2xlog221
y=log2x1
y=log2x

これは、y=log2xyyに変えたもの。
よって、y=log2xy=log12xは、x軸に関して対称である。

解答ク:1

y=log21xを変形すると、
y=log2x1
y=log2x
y=log2x
これは、y=log2xyyに変えたもの。
よって、y=log2xy=log21xは、x軸に関して対称である。

解答ケ:1

(3)

y=(log2x4)24log4x+3
を変形して、
y=(log2xlog24)24log2xlog24+3
log2x=tlog24=2なので、
y=(t2)24t2+3
y=t24t+42t+3
y=t26t+7式A
となる。

解答コ:6, サ:7

図A
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅡB第1問[1] 解説図A

また、t=log2xのグラフは図Aのようになるので、
x>0のとき、tはすべての実数。

解答シ:3

以上から式Aのグラフを考える。

式Aを平方完成して、
y=t26t+99+7
y=(t3)22
より、頂点(3,2)で下に凸のグラフになる。
また、定義域はすべての実数。
よって、t=3のとき最小値2

解答ス:3

t=3xの値に変換する。
t=3t=log2xに代入して、
log2x=3
x=23
x=8
より、
x=8のとき最小値2となる。

解答セ:8, ソ:-, タ:2