大学入試センター試験 2016年(平成28年) 本試 数学ⅠA 第2問 [1] 解説

図A
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅠA第2問[1] 解説図A

正弦定理より、
ABsinACB=2R
なので、
2R=7332
2R=2733
R=7
である。

解答ア:7

(1)

2PA=3PBからPB=23PAなので、
PA=x式A
とおくと、
PB=23x式A
とかける。

PABに余弦定理を使って、
AB2=PA2+PB22PAPBcosAPB
これに式AとAB=73APB=60を代入して、
x2+(23x)22x23x12=(73)2
両辺に32をかけて、
9x2+4x26x2=3272(73)2
7x2=32723
x2=3273
0<xなので、
x=373=321
である。

解答イ:3, ウ:2, エ:1

アドバイス

2PA=3PBから、PA:PB=3:2なので、
{PA=3xPB=2x
とおいて余弦定理の公式に代入すると
(3x)2+(2x)223x2x12=(73)2
となって、最初から分数のない式が作れる。
けれど、これを
9x2+4x26x2=723
7x2=723
x2=73
0<xなので、
x=21
と解いたとき、この21ウエだと勘違いしやすい。それで、マスに合わないと思って動揺したりすると、センター試験本番では大きな失点につながりかねない。
なので、あまり式がややこしくならなければ、求める値をxとおく方がお薦めである。

(2)

図B
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅠA第2問[1] 解説図B

PABを、ABが底辺、Pが頂角と考える。
ABの長さは決まっているので、面積が最大になるのは高さが最大になるとき。
つまり、図Bのように、点Pが線分ABの垂直二等分線上にあるとき。

このとき、PA=PBAPB60なので、PABは正三角形になる。
なので、PA=73

解答オ:7, カ:3

(3)

復習

三角比の値の範囲は、
1sinθ1
1cosθ1
だった。

なので、sinPBAの値が1になることがあれば、それが最大値だ。

図C
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅠA第2問[1] 解説図C

sinPBA=1のときPBA=90なので、点Pが図Cの位置にあればよい。
よって、sinPBAが最大になるのは図Cのとき。

このとき、PAは円Oの直径。
アより、円Oの半径は7なので、PA=14である。

解答キ:1, ク:4

PABは、PB:PA:AB=1:2:3の直角三角形なので、
PB=12PA=7
三角形の面積=12×底辺×高さ より、
PAB=12737
PAB=4932
である。

解答ケ:4, コ:9, サ:3, シ:2