大学入試センター試験 2016年(平成28年) 本試 数学ⅡB 第2問 解説

(1)

図A
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅡB第2問 解説図A

図Aで青い斜線の部分が図形D
図形Dの面積Sは、
S=aa+1{(12x2+12)14x2}dx
S=aa+1(14x2+12)dx

解答ア:4, イ:2

これをさらに計算して、
S=[14x33+12x]aa+1
S=143{(a+1)3a3}+12{(a+1)a}
S=a24+a4+712式A

解答ウ:4, エ:4, オ:7, カ:1, キ:2

式Aを平方完成する。
S=14(a2+a)+743
S=14{(a+12)214}+743
S=14(a+12)2+2548
より、
Sは、a=12のとき最小値2548

解答ク:-, ケ:1, コ:2, サ:2, シ:5, ス:4, セ:8

(2)

C1の式にy=1を代入して、
12x2+12=1
x=±1

解答ソ:1

C2の式にy=1を代入して、
14x2=1
x=±2

解答タ:2


図B
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅡB第2問 解説図B

C2のグラフがy=1よりも上になるとき(図B)は、RDには共通部分がなくなる。
なので、RDの共通部分が空集合にならないのは、
0a2
のとき。

解答チ:2


図C
2B_2_02

図形の変化は「アニメーション開始」 を押して確認。

a=1

図形の変化は、スライダーを動かして確認。

a=1からa=2までaが増加するとき、グラフは図Cのように変化する。図中のオレンジ色の部分の面積がT
図Cより、aが増加するとTは減少することが分かる。

解答ツ:1


0a1のとき、Tは図Dのようになる。

図D
大学入試センター試験2016年本試 数学ⅡB第2問 解説図D

図中の空色の部分の面積Uは、
U=1a+1{(12x2+12)1}dx
U=121a+1(x21)dx
U=12[x33x]1a+1
U=a36+a22式B

解答テ:6, ト:2

T=DUなので、式A,Bより、
T=(a24+a4+712)(a36+a22)
T=16a314a2+14a+712

解答ナ:6, ニ:4, ヌ:4


最後に、Tが最大になるときのaを求める。

式Cを微分して、
T=112(6a26a+3)
T=14(2a2+2a1)

T=0になるのは2a2+2a1=0のとき。
そのときのaは、解の公式より
a=2±2242(1)22
a=2±22(1+2)22
a=2±2322
a=1±32
である。

0a1の範囲Tの増減表を書くと、表Eができる。

表E
a 0 1+32 1
T + 0 -
T

表Eより、Ta=1+32のときに最大となる。

解答ネ:-, ノ:1, ハ:3, ヒ:2