大学入試センター試験 2015年(平成27年) 追試 数学ⅡB 第4問 解説

解説

図A
大学入試センター試験2015年追試 数学ⅡB第4問 解説図A

まず
PAPB=54
の式を何とかしよう。

図Aより、
PA=ap
PB=bp
なので、①は
(ap)(bp)=54
ppapbp+ab=54
AA=|A|2なので、
|p|2(a+b)p+ab=54式A
とかける。

ここで、図Aより、
ab=|a||b|cos60
ab=2312
ab=3

解答ア:3


これを式Aに代入して、
|p|2(a+b)p+3=54
|p|2(a+b)p+74=0式A'
となる。

解答イ:7, ウ:4

イウからエオは、あんまり見ない変形だけど、実はほかの単元でさんざんやってることだ。
式A'を平方完成して、
|p|22a+b2p+|a+b2|2
       |a+b2|2+74=0
|pa+b2|2|a+b2|2+74=0
|pa+b2|2=|a+b2|274式B

ここで、式Bの|a+b2|2の部分を考えてみよう。
|a+b2|2=14(|a|2+2ab+|b|2)
|a+b|2=14(22+23+32)
|a+b|2=194
だから、式Bは
|pa+b2|2=19474
|pa+b|2=3
とかける。

これを、両辺平方根をとって、
|pa+b2|=3
と変形できる。

解答エ:2, オ:3


ここまでで分かったことを図Aに書きたしたのが、図Bである。

図B
大学入試センター試験2015年追試 数学ⅡB第4問 解説図B

図Bで、
OCMHなので、
OCMH=0式C

解答カ:0

問題文の指示通りOH=tOCとおくと、
MH=OHOMなので、
MH=tOCa+b2式D
これを式Cに代入して、
OC(tOCa+b2)=0
t|OC|2aOC+bOC2=0式E

ここで、
aOC=|a||OC|cos120
aOC=21(12)
aOC=1
bOC=|b||OC|cos60
bOC=31(12)
bOC=32
なので、式Eは
t12(1+32)=0
とかける。

よって、
t=12(1+32)
t=14
である。

解答キ:1, ク:4

次に|MH|を求める。
式Dにt=14を代入して、
MH=14OCa+b2
MH=14(OC2a2b)
となるので、
|MH|2=142(OC2a2b)(OC2a2b)
|MH|2=142(|OC|24aOC+4|a|2
                    +8ab+4|b|24bOC)
|MH|2=142{124(1)+422
                    +83+432432}
|MH|2=7542
より、
|MH|=754
|MH|=534
である。

解答ケ:5, コ:3, サ:4


図Bより、点Pと直線OCの距離が最小になるのは、点Pが直線MHと青い円の交点にあるとき。
よって、最小値は、|MH|から円の半径を引いて、
5343=34
である。

解答シ:3, ス:4

最後は三角形OCPの面積の最小値だけど、底辺OPの長さも、高さの最小値もすでに分かっている。なので、底辺×高さ÷2より、
1×34×12=38
である。

解答セ:3, ソ:8