大学入試センター試験 2015年(平成27年) 追試 数学ⅠA 第2問 [2] 解説

解説

図A
大学入試センター試験2015年追試 数学ⅠA第2問[2] 解説図A
142
三角比の相互関係(1)

最初は単純な計算である。
sin2θ+cos2θ=1より、
sin2ABC+(24)2=1
sin2ABC=1(24)2
sin2ABC=1242
sin2ABC=1442

0<sinABCなので、
sinABC=144
となる。

解答オ:1, カ:4, キ:4

160
正弦定理

先にsinABCを求めて、後でACの長さとなれば、迷わずに正弦定理を使おう。

ACsinABC=2R
なので、
AC144=22147
両辺に144をかけて、
AC=144×22147
AC=14221447

約分して、
AC=2
である。

解答ク:2

160
余弦定理

次はABだけど、ACBが分からないので、正弦定理は使えない。
なので、余弦定理だ。

AC2=AB2+BC22ABBCcosABC
だから、
22=AB2+222AB2(24)
AB2+AB2=0
(AB1)(AB+2)=0
0<ABより、
AB=1
となる。

解答ケ:1


いったん情報を整理しよう。ここまでで分かったことを図Aに書き加えたのが、図Bである。ただし、ややこしくなるので一部省略してある。

図B
大学入試センター試験2015年追試 数学ⅠA第2問[2] 解説図B

ここで、復習に三角形の面積の公式を思いだそう。

復習

S=12×底辺×高さ S=12bcsinA S=abc4R S=12r(a+b+c) S=s(sa)(sb)(sc)
ただし、s=a+b+c2
意外にたくさんある。

使えるのは2か3だけど、今回は2の方が計算が楽。

174
三角形の面積

2を使うと、
△ABC=1212144
△ABC=2724
△ABC=74
となる。

解答コ:7, サ:4

最後はADだ。
図Bで、BDは円Oの直径なので、∠BADは直角。なので、三平方の定理が使える。

BD2=AB2+AD2
よって、
(22147)2=12+AD2
AD2=2414721
AD2=24147272
くれぐれもここで2414とか72とかを展開してはいけない。かけ算をしても、あとで同じ数で割るハメになる。数学の計算の基本は因数分解である。
さらに、AD2ADにするときに平方根をとるのだから、分母は72のままおいておく方がよい。だから、分母分子を7で約分してはダメ。
分子を7でくくって、
AD2=7(2427)72
AD2=7×2572
0<ADより、
AD=577
である。

解答シ:5, ス:7, セ:7