大学入試センター試験 2015年(平成27年) 本試 数学ⅡB 第2問 解説
(1)
突然、久しぶりに見る微分の定義の問題だ。
復習
微分の定義の式は、
だった
けれど、これを忘れてても、原理が分かっていたら問題の流れに乗れば解ける。
図Aで、
傾きは
赤い線の傾き
アドバイス
このくらいの計算だと展開の方が早かったりするけど、もっとややこしい式だと因数分解の方が楽だ。なので、慣れるために因数分解で計算しておこう。
解答ア:a, イ:2
ここで微分の原理を思いだそう。
である。
解答ウ:0, エ:a
アドバイス
微分の定義の詳しい解説はこのページ参照。
(2)
ここからよく見る問題になった。
接線の方程式を求めるために、まず接線の傾きを出そう。
(1)より、放物線C上の点P
傾きが
である。
解答オ:a, カ:2
問題文から
である。
解答キ:a, ク:2
直線
直線
となる。
である。
解答ケ:-, コ:1, サ:a, シ:1, ス:2
ここでいったん図を整理したいけど、先に点Aの座標だけ求めておこう。
点Aは式Cの
また、原点を点O、点
以上を整理したものが、図Cである。
図Cで、赤い三角形の面積が
復習
台形の面積の公式を思い出すと、
台形の面積
なので、
三角形の面積
より、
以上より、
解答セ:1, ソ:8
別解
AQ⊥PQなので、AQとPQを求めて底辺と高さにする。直球勝負な解き方をしても、この問題の場合はあまり面倒な計算にはならない。
三角形の面積
途中式
解答セ:1, ソ:8
さらに、図Cで青い部分の面積が
解法1
直線APの式を求め、
解法1の方が自然な発想かも知れないが、解法2の方が計算が楽。
解法1
直線APは
傾き
とかける。
よって、
途中式
分数が多くて面倒なので、
である。
解答タ:3, チ:1, ツ:2
解法2
図Cの黄色の面積を
とかける。
また、式Dより
なので、式Gは
解答タ:3, チ:1, ツ:2
次は
まず
以上、式E・式Hから、
解答テ:3, ト:2, ナ:4
これと
である。
解答ニ:3
最後に、
式Iを微分して増減表を書こう。
より、
以上から増減表を書くと、
増減表より、
である。
解答ヌ:1 ,ネ:- ,ノ:1 ,ハ:1 ,ヒ:2