大学入試センター試験 2017年(平成29年) 追試 数学ⅠA 第4問 解説
(1) ア~カ
一次不定方程式はお約束の解き方があるので憶えておこう。
式①を変形して
を解く。
これを「=余り」の形に変形して、
式A2'に式A1'を代入して、
ができる。
これを式①'の方程式に合わせよう。
係数の符号をあわせて、
両辺に
式①'からこの式を辺々引くと、
となるから、
とかける。
ここで、
より
でなければならない。
ここでは、解のうち
式Cに
よって、
式Cより、
解答ア:3, イ:4
また、ウエオカの式は、式Cの
となる。
解答ウ:1, エ:6, オ:2, カ:1
(1) キ~ネ
問題文の指示通り、式②に
途中式
両辺を4で割って、と変形できる。
解答キ:2, ク:7
式③も一次不定方程式なので、まず解をひと組求める。
式①を解いたように互除法を使ってもいいんだけど、今回は係数が小さい数なので、ちょっと考えれば解が見つかりそうだ。
が思いつく。これが解のひとつだ。
これを式③に代入して、
この式を式③から辺々引いて、
|
||||
より、
とかける。
ここで、
より
でなければならない。
ここは、解のうち
式Fに
よって、
式Fより、
解答ケ:-, コ:3, サ:-, シ:1
ここで、式Fについて考えてみる。
式Fの意味は「方程式③の解は、先に見つけたひとつの解
なので、方程式③の解は、ケコサシで見つけた
とも書けると考えられる。(
解答ス:7, セ:2
別解1
式Gは、式Fを作ったのと同じ方法でも求められる。
この式を式③から辺々引いて、
|
||||
より、
とかける。
よって、
なので、
である。
解答ス:7, セ:2
別解2
とおいても問題ない。
これを式Fに代入して、
より、
である。
解答ス:7, セ:2
より、
である。
解答ソ:-, タ:1, チ:3, ツ:3, テ:2, ト:-, ナ:1, ニ:7, ヌ:4, ネ:2
(2)
(1)より、
なので、これを
ここで、
である。
式Iより、
よって、
解答ノ:4, ハ:1, ヒ:2