大学入試センター試験 2017年(平成29年) 追試 数学ⅠA 第3問 [2] 解説

アドバイス

大学入試センター試験2017年追試 数学ⅠA第3問[2] 解説図

この問題も、第3問[1]と同様に、表が大きくなってしまうので表で解くのは難しい。
なので、これも計算で解く方法を解説した。

解説

まず、それぞれの壺から数字1が出る確率をまとめておこう。

A型の壺が選ばれる確率は、23 A型の壺から数字1が出る確率は、14 B型の壺が選ばれる確率は、13 B型の壺から数字1が出る確率は、24

なので、

A型の壺から数字1が出る確率は
2314=16
B型の壺から数字1が出る確率は
1324=16

となる。

このことから、
A型から1が出る確率=B型から1が出る確率式A
であることが分かる。


次に、2回の試行で2回とも数字1が出るパターンを考えると、

表A
パターン 1回目 2回目
A型から1が出る A型から1が出る
A型から1が出る B型から1が出る
B型から1が出る A型から1が出る
B型から1が出る B型から1が出る

の4通りのパターンがあることが分かる。
式Aより、A型から1が出る確率とB型から1が出る確率は等しいので、4つのパターンは同じ確率で起こることになる。


条件付き確率は、

復習

事象Aが起こる確率をP(A)、事象Aと事象Bの両方が起こる確率をP(AB)とするとき、
Aが起こったときにBが起こる条件付き確率PA(B)は、
PA(B)=P(AB)P(A)
だった。

今回は、
P(A)は取り出された数字が2回とも1である確率確率A P(AB)は、1回目にB型の壺から1が出、2回目はA型・B型どっちでもいいから1が出る確率確率B だ。

確率Aは、表Aの4つのパターン全部。
確率Bは、表AのパターンCとD。

この4つのパターンは同じ確率で起こるので、
=確率B確率A=24=12 である。

解答チ:1, ツ:2

別解

表Aの4つのパターンはすべて同じ確率で起こるので、上の解説では確率A,確率Bの値は必要ないので求めなかった。
これを求めて解くと、次のようになる。

すべてのパターンの確率は
1616=162
なので、
確率A=162×4 確率B=162×2 となる。

よって、
=確率B確率A=162×2162×4=12 である。

解答チ:1, ツ:2