大学入試センター試験 2014年(平成26年) 本試 数学ⅠA 第1問 [2] 解説

問題を解く準備

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集合と要素

まず集合$U$について考えよう。

$5 \lt \sqrt{n} \lt 6$
なので、
$\sqrt{25} \lt \sqrt{n} \lt \sqrt{36}$
より、
$25 \lt n \lt 36$
となるから、
$U=\{26,27,28,29,30,31,32,33,34,35\}$

次に、集合$PQRS$についても整理しておこう。
集合$U$の要素で、$4,5,6,7$の倍数がそれぞれ集合$P,Q,R,S$なので、まとめると表Aのようになる。

表A
$U$ 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
$P$
$Q$
$R$
$S$

さて、表ができたところで問題を見よう。

(1)

表Aより、要素は$10$個。

解答タ:1, チ:0

(2)

54
空集合
54
共通部分・和集合
55
補集合

表Aを見ながら、ひとつずつ考えてゆこう。

$P$と$R$は共通する要素がないので、空集合。

$P$と$S$は$28$が共通する。

$Q$と$R$は$30$が共通する。

$P$と$\overline{Q}$は$28,\ 32$が共通する。

$R$と$\overline{Q}$は共通する要素がないので、空集合。

以上より、空集合となるのは0,4のふたつ。

解答ツ:0, テ:4 (順不同)

(3)

54
包含関係

こういうややこしい集合は、頭を使うよりも手を使った方が早くて正確だったりする。なので、表Aをもとに、ひとつずつ表を作ってみよう。

$U$ 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
$P\cup R$
$\overline{Q}$

より、$P\cup R\not\subset\overline{Q}$

$U$ 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
$S$
$\overline{Q}$
$S\cap\overline{Q}$
$P$

より、$S\cap\overline{Q}\subset P$

$U$ 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
$\overline{Q}$
$\overline{S}$
$\overline{S}\cap\overline{Q}$
$\overline{P}$

より、$\overline{Q}\cap\overline{S}\not\subset\overline{P}$

$U$ 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
$\overline{P}$
$\overline{Q}$
$\overline{P}\cup\overline{Q}$
$S$

より、$\overline{P}\cup\overline{Q}\not\subset\overline{S}$

$U$ 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
$\overline{R}$
$\overline{S}$
$\overline{R}\cap\overline{S}$
$\overline{Q}$

より、$\overline{R}\cap\overline{S}\subset\overline{Q}$

以上より、当てはまるものは1,4。

解答ト:1, ナ:4 (順不同)